70歳の父がiPadを買う
「iPad、買ったよ」
父だった。突然、iPadを買ったらしい。連絡の電話があった時、僕はイヤな予感がしつつ、
「そうなんだ。良かったね」
そう流していると……。しばらく沈黙のあと、
「手に負えん」
そう言い出した。
iPadは高齢者には難しいのか
「説明書なんていらない」というシンプルな製品を追求したジョブズ。
そもそも、Apple製品は世の中ではこう言われていた。
「Apple製品には分厚い説明書はなく、分かりやすいUIで“直感的”に操作できる」
スティーブ・ジョブズ
ジョブズ本人もこう語っていた。
「シンプルにするっていうのは、複雑である事よりずっと難しいんだ。シンプルなものを生み出すには、思考をシンプルにしなければならないからだ。しかしそうする価値はある。そこに到達できれば、山をも動かせるからだ」
スティーブ・ジョブズ
ところが、そうではなかった……。
iPadを教える
で、休日にそのために父に教えてきたのだけど……
大変だった。
iPadがこんなにも大変なのモノなのか、とそう感じました。
少し父の名誉のために話すと、
父は若い時から比較的勉強家の方だと思う。
未だに語学を勉強したり、日経新聞を欠かさず読んだり……
仮想通貨が……、とか。ビットコインが、などと話しているのだから。
でも、iPadは完全にダメだった。
僕らは生活しているうちに自然と身につけていることが数多くある。でも、そうしたことが全くわからない。
たとえば、音量を上げる、下げる。それひとつでも悩んでしまう。
僕らであれば、音量ボタンはどこかにあるはず、と。自然と考え、それを探すのだけど、そうした「感覚」がない。
Appleに伝えたいこと
そして、Appleに本当に改善してほしいのは
「文字が小さすぎて読めない」こと。
設定で文字を大きくできるのだけど。全ての文字が大きくなるわけじゃない。
パスワードだって、バージョンアップだって、相当大変。
高齢の人のための「設定」をiPadやiPhoneにつけてほしい。そう思ってしまう。
iPhoneやiPadは人気がある。
テレビなどでも高齢の人の「はじめてのタブレット」などと取り上げている。
使いたい人はいくらでもいる。
その意味でも、本当に対応してあげてほしいな、とそんなことを考えていました。
「iPad、買ったよ」
そう、笑ってiPad(もしくはiPhone)を買う高齢の人たちがそれをムダにせず、楽しく使えるようにしてほしい。そう強く思ってしまう。
「iPadを買って、生活を変えたい」という父のような人たちのためにも。
追伸:今年最後の12月スタートの『商品開発実践講座』の無料説明会はほぼ想定人数に達したので、本日(24時)で締切とさせていただきます。
自信をもって売れる商品が手に入ると本当に違う、とご満足いただいている講座です。