コンビニが本を立ち読みさせなくなったのは完全に失策だった理由

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本の集客装置としての効果

Yahooニュースの人気ランキング上位に

『コンビニを悩ませる「本」薄れる集客装置としての役割』

という記事があった。

本は売れていないし、集客装置としての役割もなくなってきた。コンビニも(もちろん出版社も)対応に困っているという内容だった。

「コンビニでの雑誌や書籍の売上高は減少傾向にあり、集客装置としての役割も薄れつつある」

ただ確かに本が売れなくなったのは間違いないけど、集客効果がなくなったというのは違う。

都心は特にだけど、最近は立ち読みさせずに本を購入させるため、テープを貼り、またはビニール袋に入れて、中身を完全に読ませないようにしている。

これは完全に失策だった。

利用者の声

実際のところは詳細な調査を実施しないと断言できないけど、こうした状況に対し利用者からは次のような声が上がっている。

「(立ち読みは確かに問題だけど)そもそもコンビニは立ち読みするところ。 読めなくする意図がわからない。客が減るだけなのに……」

また、コンビニで本を購入する利用者からの声は次のとおりだ。

「コンビニに雑誌の付録止めテープ、剥がしづらく、本の方が破けたり、毎回イラッとしませんか?付録付いてない雑誌にもはられてますよね」

読めないし、買うにしても「本が破けてしまう」ようなリスクがある。これでは売上につながるわけも集客効果につながるわけもない。

一貫性の法則

『一貫性の法則』というのがある。

ロバート・チャルディーニの名著『影響力の武器』にもある基本事項で。厳密には「コミットメントと一貫性」といわれている。内容をザックリいうと次のとおり。

人は一度何らかの決定を下したりある立場を取ったりすると、そのコミットメントと一貫した行動を取るようになる

つまり、一度何らかの決定や行動をとると、それと一貫した行動を取り続ける。

コンビニの立ち読みでいえば、あなたがひとたび、立ち読みなどの行動を取ると、それと一貫性を保つように行動(立ち読み)を続けてしまう。

さらにいえば、コンビニに置かれている雑誌は週刊誌が多い。一貫性の効果に加え、週刊誌ということもあって、毎週のようにコンビニで立ち読みをすることが習慣化されていく。

コンビニでの立ち読みはまさにこの効果があった。

少しでも本を立ち読みさせ、しばらく読み続けると、その行動に一貫性を保つように、習慣化する。コンビニにとっては、それが習慣化された集客につながり、たとえ本を買わないとしても、他の商品の継続的な売上につながっていく。

そこに加えて「社会的証明」。

多くの人の行動などを正しいと感じてしまう。

このケースでいえば、たとえ立ち読みであっても多くの人が店内にいると、(お店の外にいた人たちは)同じようにコンビニに入ろうとしてしまう。

本は売れないといっても…

そもそも本は売れなくなってきたといっても、まだまだ売れている雑誌はある。

週刊少年ジャンプは200万部超えだし、週刊少年マガジンは100万部。マンガ以外でいえば、週刊文春は60万部だ。

コミックの視点でいえば、歴代発行部数3億超えで国内1位の『ワンピース』などを好きな人たちがジャンプなどを定期的にコンビニで立ち読みし、読み終わった後に何かを買って帰るという人がまだまだ一定数いたはずだ。

今回の流れは本当に残念だ。

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