『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』書評/まとめ

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『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』

この本は失敗について書かれた本。

失敗についてだと、有名なのが『失敗の本質―日本軍の組織論的研究』だろう。あの本はなぜ組織が失敗したか、が主題だが、この本はなぜ組織が失敗から学べないのか、が主題。

つまり、失敗についての学びの本だ。失敗を認めない「人間の性質」にフォーカスを当てている。きっと、読むと「失敗」への意識が根本から変わるだろう。

僕自身の話でいうと、膨大な広告クリエイティブなどを同時に多数展開し、数多くの失敗を見出し、それをフィードバックしていくことで、成果を高めてきたので、「失敗」は成功につなげていくために非常に重要だと思っている。

でも、そうした経験がない人の中には失敗は悪だと思いこんでいる人もいる。そうした人には素晴らしい本だと思う。

業界でいうと、失敗から学習する組織の代表例は航空機業界。航空業界ではジェット機の事故率は100万回乗って0.23回。極めて低い。逆に学習できない組織は医療業界や警察組織だという。

よくありがちな「失敗した人間を処分したりする行動」は愚の骨頂であり、失敗を冷静に分析し、次に活かしていたのは航空業界くらいだったという。

この世界は根拠のない先入観や検証を伴わない空論で予測できるほど甘くはない。だからこそ、失敗も含め、科学的に統計学的に実験していくしかない。

メルセデスベンツはレースで5万点ものセンサーをつけ、データを集めている。
グーグルも年間数万件におよぶ実験と検証を繰り返す。

1%の改善があったら、なぜ違いが出たのか。それを解明する。そして、それを2%改善できるか、と気が遠くなるほどの改善を繰り返すことができる人が頂点に立つ。

そのためには失敗を受け入れることだ。

この本の3つのポイント

1.成功には失敗が欠かせない

人生は失敗の連続。

だからこそ、重要なのは、失敗から学んで改善できるか、他人の失敗から学ぶことができるか、だ。改善しなければ、いつまでも失敗を繰り返す。

これは個人のケースもそうだし、組織のケースでもそう。失敗への対応の違いにより、その後の成長は完全に異なる。

アメリカン・ドリームのような成功を遂げたフォードやトランプなども勝ち続けて上り詰めたわけではない。幾度倒産し失敗しても、0からいやマイナスから這い上がってきた。

マイケルジョーダンやベッカムも天才ではなく、人一倍練習し、幾度失敗しても、なぜ失敗したのか改善し続けてきた。

ビジネス・スポーツに限らず、この世のあらゆる問題は実証実験で改善できる。そこでは失敗が欠かせないのだ。

ある陶芸クラス

ある陶芸クラスを2つに分け、一方は作品を「量」で評価。一方は作品を「質」で評価、と告げた。すると、全作品中最も「質」の高い作品は「量」のグループにあった。

量のグループは、作品を次々と作り、試行錯誤を重ね、粘土の扱いも上手くなっていった。一方で質のグループは、最初から完璧な作品を作ろうとするあまり頭で考えることに時間をかけすぎた。

マージナルゲイン

失敗から具体的にどう学習するのか、その方法の1つが「マージナルゲイン」

簡単にいうと「ベビーステップ」や「スモールステップ」と同じような意味だろう。
目標に対し、仮説に基づいた行動計画を立てて検証し、仮説が外れた部分だけをほんの少し変えて、また実行。そのサイクルを、繰り返す手法。

2.成長型マインドセットと固定型マインドセット

(「失敗をしてもいい」でさえなく)「失敗が欠かせない」と考える思考は「成長型マインドセット」と呼ばれる。

知性も才能も努力によって伸びる、と考え、多少失敗しても、失敗を成長に欠かせないものとして受け止め、失敗から学んだことをフィードバックし、根気強く努力を進める。

逆に失敗を嫌悪する思考は「固定型マインドセット」と呼ばれ、知性や才能はほぼ固定的な性質だと捉えている。少しでも失敗するとすぐに「自分に才能がない証拠」と受け止め、改善や努力を止め、成長しない。

3.心理学者のポリシー

ある心理学者は完璧主義に陥りやすい「質」至上主義の人のために、次のようなポリシーを持つことを勧めている。

「すばらしいミュージシャンになるために、まずひどい曲をたくさん演奏しよう!」
「強いテニスプレーヤーになるために、まずたくさん試合に負けよう!」
「エネルギー効率の良い設計やミニマリズム建築(極限的にシンプルな美を追求した建築)で第一人者と言われる建築家になるために、まず非効率で野暮ったい建物をデザインしよう!」

書籍内容

だから人は、同じ過ちを繰り返す。
英タイムズも絶賛! 22カ国刊行の世界的ベストセラー、ついに日本上陸!

なぜ、「10人に1人が医療ミス」の実態は改善されないのか?
なぜ、燃料切れで墜落したパイロットは警告を「無視」したのか?
なぜ、検察はDNA鑑定で無実でも「有罪」と言い張るのか?
オックスフォード大を首席で卒業した異才のジャーナリストが、医療業界、航空業界、グローバル企業、プロスポーツリームなど、あらゆる業界を横断し、失敗の構造を解き明かす!

<著者情報>

マシュー・サイド
1970年生まれ。英『タイムズ』紙の第一級コラムニスト、ライター。オックスフォード大学哲学政治経済学部(PPE)を首席で卒業後、卓球選手として活躍し10年近くイングランド1位の座を守った。英国放送協会(BBC)『ニュースナイト』のほか、CNNインターナショナルやBBCワールドサービスでリポーターやコメンテーターなども務める。


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運営責任者:橋本哲児

売れるマーケティングの専門家 主にダイレクトマーケティング、WEBマーケティングの世界で17年間活躍。 東京都港区在住、兵庫県西宮市出身。 1999年、大手保険グループの生命保険事業のダイレクトマーケティングに取り組む。当初は成果がでない苦悩の日々が続く。 しかし、いくつかの独自の方法を開発することで成果が出始め、そこから全てが変わり、ネットマーケティングでは「国内トップクラスの担当者」などと評価されるようになる(ダイレクトマーケティング部課長兼インターネットビジネス総責任者に従事)。 2008年に独立。大手上場企業や起業家(中小企業)などの顧問を歴任。 現在はリサーチや分析、商品開発、セールスコピー(ライティング)、ブランディングなどを通じて、効果的なマーケティング展開をコンサルティングする。ライフワークとしてスティーブ・ジョブズなど偉大な業績をあげた人物の研究を続けている。著書に『逆境を乗り越える ジョブズ 魂の言葉 』『顧客の「本音」がわかる9つの質問』『世界を変える「自分」になる19の法則』がある。

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