独立起業していて、パニックの時
独立起業をしていれば、大変なことが起こる。
様々な起業家の方のマーケティングなどの支援をしてきているので、そうしたご連絡を受けることがある。
「評判が悪くなるようなことをネットに書き込みされたのですが、どうすればいいでしょうか」
などとご相談を受けることもあれば、突発的な外部環境の変化によって、ビジネスが非常に厳しいものになったり、従業員を抱えているのであれば、従業員との関係、組織の問題でご相談を受けることもある。
仕事だけではない。
ご本人の体調が悪くなったり、精神的な面で追い込まれたり、ご家族に何かがあったり、と仕事以外のことでも参ってしまうこともある。
ビジネスの問題、企業/組織の問題、個人の問題(体調の問題含む)、家族の問題と同時に来てしまうようなことだってある。大声で叫びたくなるような気分になることだってあるだろう。
あなたはどうだろうか。
何かでパニックに陥ったりしていないだろうか。パニックという程度までいかないとしても、何かで追い詰められて、逃げたくなったりしていないだろうか。
今回はそういう方のために「起業家がパニックに陥った時にやるべき3つのこと」という話をしていきたい。
フリーランスの方ももちろんあてはまる。
とてもシンプルで、聞けば「それはそうだな」と思われるようなことだけど。実際にパニックに陥った時にはなかなかできない。なので、もし、今、あなたがそのような状況なら、ゆっくりと次の話を読んでほしい。
起業家がパニックに陥った時にやるべき3つのこと
とにかく冷静になること
パニックに陥った時に意識しなければならないのは冷静になることだ。
ここで変に焦ったりしてしまうと、普段できることだってできなくなってしまう。パニックに陥るほどの、良くない状況を、さらに悪い状況に陥れてしまう可能性だってあるのだ。
「そうは言っても、慌ててしまう」という人もいると思うけど。
冷静になることを意識する。
呼吸が早くなっているかもしれないので、ゆったりと深呼吸をすることだ。全身が硬直するほど力が入っていたら、ダラーっとしてみる。
とにかく冷静になること。普段の力が発揮できるようにまず自分自身を戻すこと。
時々、緊張しがちな人が人前に立ったり、舞台に立ち、舞い上がって、変なことをしてしまうことがあるけど、まさにあの状況に陥っている可能性がある。それを戻すということだ。
余談だけど、僕がここでイメージしているのは『その女、アレックス』という小説で。
その中にこんな一節がある。強烈な言葉だ。
「どんなに絶望的な状況でもパニックになったら負けだ。
冷静なら助かるというものでもないが、冷静さを欠いたら待っているのは破滅だけ」
問題を紙に書く
冷静になれ、と言われても、まだ冷静になれていないかもしれないけど。次にやってほしいことが……。
紙に書く
ということ。
パニックに陥っている時は何が何だかわからなくなっている。答え以前に問題自体がわからないことだってある。
だからこそ、自分(たち)が置かれている状況をきちんと理解するということだ。
独立起業をしていれば、
「あー、売上が上がらない。資金的に厳しい。どうしたら、いいんだろう」
とパニックになるようなことだってある。そんな時に慌てれば慌てるほど、混乱していく。
なので、まず紙に書く。
売上が上がらないということだけでなく、サイトについて、とか。ブログについて、とか、広告について、など。1つひとつの問題をきちんと書き、理解すること。
騙されたと思ってやってほしいのだけど、この段階で見えなかった問題が見えてくるようになる。
何らかの前進につながる気づきも得られる。
問題を解決する/対処する
問題が明確になれば、それらの問題を解決するだけ。
優先順位をつけて、冷静に問題に対処することで前進できる。
坂本龍馬がかつて、
「おれは落胆するよりも、次の策を考えるほうの人間だ」
そう語ったのだけど、まさにそれ。
パニックになったり、落ち込んだりせずに、次の策を考えていく。そうして、問題を解決していけばいいだけだ。
パニックに陥っても乗り越えることができるようになれば、大抵のことではまいったりしなくなる。強く前進していけるようになる。
まとめ
- とにかく冷静になること
- 問題を紙に書く
- 問題を解決する/対処する
あなたへの質問
- あなたはパニックに陥った時、冷静になろうとしているだろうか。
- 紙に問題を書き、問題点を明確にしているだろうか。
- ただ落ち込むのではなく、問題を解決しようとしているだろうか。