仕事中毒はなぜ成果を生まないのか「ワーカーホリックが絶対読んだ方がいい5つのこと」

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仕事中毒は美徳なのか…

以前、僕は「ワーカーホリック」、仕事中毒を美徳だと考えていた。

僕自身、かつては毎晩のように深夜2時まで仕事をしていたし、ある上場企業は創業時にオフィスに寝袋をもちこみ、徹夜で働くようなことをしていた。それだけの情熱で仕事をすることが重要だし、それこそが美徳だと僕は考えていた。

これまでマーケティングに17年超もの期間、携わってきた。その間、様々な起業家の支援をしてきたけど。

起業家はワーカーホリックになりがちだ。常に仕事のことを考え、休みの日だって、頭のどこかで仕事について考える。休日でさえ、早朝から経営者の方からご連絡をいただくので、非常に多くの人がそうだと思う。

今回は『仕事中毒はなぜ成果を生まないのか「ワーカーホリックが絶対読んだ方がいい5つのこと」』を話していきます。

つまり、仕事中毒がダメな5つの理由です。

仕事中毒がダメな5つの理由

仕事中毒がダメな理由1:必ずしも成果につながらない

多く働くことは多くの成果に必ずしもつながらない。

「たくさん働く」ことは「たくさんの成果を生む」と考える人もいるけど、実際には「たくさん働く」ことは「たくさんの成果」には必ずしもつながらない。

もちろん、成果が上がるように正しく働いているなら、成果につながる。

そうでない場合、ただ「たくさんの時間」を費やしただけになってしまう。

確かに、Appleの創業者スティーブ・ジョブズの

「週90時間喜んで、働こう!」

という言葉だったり、スペースX社創業者のイーロン・マスクの

「週に80~100時間は働くべきだ。それこそが成功の確率を引き上げる。40時間しか働かない人と100時間働くあなたが、同じタスクをこなしたとする。他人が1年かかるところを4ヶ月で達成することができるわけだ」

などの言葉を目にすると、「たくさん働くことは重要だ」と考えてしまうかもしれない。

でも彼らはたくさんの時間をただ費やしたわけではない。もちろん失敗はあるけど。成果が上がるように働いている。

森博嗣という作家がいる。彼は次々に本を出すが、そのどれもが売れている。

ただ、驚くのは彼の仕事の仕方だ。(以前は大学助教授〈元名古屋大学助教授〉をやりつつ、作家活動をしていたが)今は1日1時間しか仕事をしていない。

著書の中でこう述べている。

仕事は1日1時間と決めている。仕事の関係の手紙を見たり、書類を書いたり、経理をしたり、という雑務も含めてだし、ゲラを読んだり、編集者とのメールのやり取りもすべて含めて、1日1時間だ。したがって、執筆をしている時間は、1年で100時間ほどになった」

インパクトのある多くの仕事をわずかな時間で生み出す人もいる。あなたもやるやらないはともかく、1日1時間だけ仕事をして、今と同じ成果を上げるためには、何をすればいいだろうか。考えてみてほしい(もちろん、今以上の成果を上げてもいい)。

仕事中毒がダメな理由2:バッドサイクル

あなたが独立起業していて、うまくいっていない場合、問題がある。

働きすぎは問題を次々に生んでいくということだ。

成果が上がらない状況を時間を費やすことで解決しようとするけど、成果の上がる働き方をしていない場合、成果が出ず、ただ時間をつぎ込んでいく状況のはず。

そうした中で、時間を次々に費やしていくと、時間は不足し、意味のあることに時間を費やせなくなっていく。そんなバッドサイクルに陥っていく。

仕事中毒がダメな理由3:燃え尽きてしまう

恥ずかしい話だけど、これは僕にも経験がある。

いかに情熱的な人であっても、成果が上がらない状況が延々と続く中で、多くの時間をただ費やしていくと、疲れ切ってしまう。

やる気は失われ、仕事の質は低下する。そうした状況で、多くの時間を延々と費やし仕事をしていても、そこから脱することはなかなかできない。

燃え尽きてしまうのだ。

仕事中毒がダメな理由4:正しい方法を探す余裕がない

たくさんの時間を費やして働き、疲れ切ってしまうと。

時間もないし、体調だって良くない。精神的にも疲れきってしまう人もいる。

そうなると、効率的な正しい方法を探す余裕すらなく、これまでと同じように、延々と時間を費やすという安易な方法で仕事を続けることになってしまう。

いつまで経っても、正しい方法が見つからなくなってしまう。

仕事中毒がダメな理由5:仕事だけでは新たなアイデアは見つからない

特にBtoCなどはそうだけど。

消費者のことを知ることは大切なのに、仕事ばかりしていたら、消費者の多くが過ごす世界のことから離れてしまい、新たなアイデアが生まれてこなくなってくる。

偉大なマンガ家である手塚治虫もマンガだけを描いていたわけではない。

仕事がどれだけ忙しくても年間365回の映画を観ることを実践していた。そこから、非常に多くのアイデアを得て、膨大な名作を生み出すことができた。

仕事だけでは新たなアイデアが見つからない。

まとめ

以上、5つの主な理由を話してきましたが、ではどうすればいいのか。

時間をただ費やすのではなく、成果が上がらないことを少しずつでもやめて、正しく成果が上がることに時間を費やすことだ。

もちろん、いきなり正しく成果が上がることなどわからないかもしれない。ただ、とても小さなことでもいいから、成果が上がらない、意味のないことを少しずつやめていくことだ。

ドイツの哲学者ニーチェはこう語っていた。

「毎日少なくとも一回、何か小さなことを断念しなければ、毎日は下手に使われ、翌日も駄目になるおそれがある」

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あなたの仕事、時間、人生を正しいことに費やすために、ワーカーホリックになることに満足するのではなく、正しい仕事をしていることに満足することだ。

あなたへの質問

さて、最後にあなたへの質問だ。

  1. あなたはたくさん働くことに満足していないだろうか?
  2. あなたはワーカーホリックのバッドサイクルに陥っていないか?
  3. あなたは働きすぎて、燃え尽きていないか?
  4. あなたは正しく成果が上がることに時間を費やしているか?
  5. あなたは仕事以外のことに時間を費やしているか?

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運営責任者:橋本哲児

売れるマーケティングの専門家 主にダイレクトマーケティング、WEBマーケティングの世界で17年間活躍。 東京都港区在住、兵庫県西宮市出身。 1999年、大手保険グループの生命保険事業のダイレクトマーケティングに取り組む。当初は成果がでない苦悩の日々が続く。 しかし、いくつかの独自の方法を開発することで成果が出始め、そこから全てが変わり、ネットマーケティングでは「国内トップクラスの担当者」などと評価されるようになる(ダイレクトマーケティング部課長兼インターネットビジネス総責任者に従事)。 2008年に独立。大手上場企業や起業家(中小企業)などの顧問を歴任。 現在はリサーチや分析、商品開発、セールスコピー(ライティング)、ブランディングなどを通じて、効果的なマーケティング展開をコンサルティングする。ライフワークとしてスティーブ・ジョブズなど偉大な業績をあげた人物の研究を続けている。著書に『逆境を乗り越える ジョブズ 魂の言葉 』『顧客の「本音」がわかる9つの質問』『世界を変える「自分」になる19の法則』がある。

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