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Yahoo! JAPAN 1996年当時
先日、Yahoo! JAPAN20周年を記念して、初期(1996年当時)のYahoo! JAPANトップページを可能な限り再現した、というニュースが流れていた。
それが次のモノ。
Yahoo! JAPANについては説明は不要だと思うけど、1996年当時も他を圧倒するサイトだった。
1996年4月1日に公開されたポータルサイトで、現在のように多くのサービスはなく、キーワード検索とディレクトリー検索(要はカテゴリー)だった。
公開開始から1ヶ月のPVは
約32万PV
それが現在はスマートフォンも含めると
月間631億PV
になっている。
そう考えると1996年当時の数字が「イマイチだな」と思ってしまうかもしれないけど、実際はネットユーザー全体の規模が小さい状況にあり、約32万PVでも他を圧倒するものだった。
僕の記憶の違和感
ただ、このニュースを見た時に僕は何か違和感を感じた。
「これは最初のモノじゃないだろう。あと一つ前のモノがあったはず」
僕の記憶では先ほどのサイトの前にもう一つ、さらにシンプルで素朴なモノがあったはず……だと思い、探してみることにした。
すると、すぐに見つかった。それが次のものです。
少し画像が悪いけど、
「箇条書き」
だった。
考えさせられること
コレを見ると、本当に考えさせられる。
興味深いのは一番上にあるのは注目を集めるニュースではない。
「芸術と人文」
今、考えると、どうして、芸術と人文なのか、と思ってしまう。しかも、その内容は「写真、建築、美術館と画廊、歴史、文学」。
写真はともかく、アクセスが非常に少なそうなモノばかり。それが最上段にあった。
ちなみにそれは米国のYahoo!から来ている。
米国Yahoo!のサイトは次のものでArtが最上段だった。
これが米国Yahoo!の初期のモノ。
カテゴリー毎の説明などはなく、「カテゴリー」だけのさらにシンプルなものだった。
以前のサイトばかり提示していると、「現在のYahooってどうなっているんですか?」と疑問を持たれていそうなので、そちらもご紹介させていただく。
Yahoo! JAPAN 現在
現在のYahoo!Japanのサイトは次のとおり。
米国Yahoo! 現在
現在の米国Yahoo!のサイトは次のとおり。
これらを見ていると本当に歴史を感じる。スゴい変化。
Yahoo! JAPANのサイトは最強の教科書
2016年現在のYahoo! JAPANのサイトを見て、「あー、こうだった」と思い出した人もいると思う。これが20年の歴史。全く違うものになっている。
今でこそ、このトップには動画の広告なども掲載されているけど、当時はそんな時代がまさか来るとは思わなかったはず。
初期のサイトを振り返り、考えてほしいのだけど、世界を代表する企業のサイトが「この程度」だったってこと。
あのサイトが世界を代表する企業の、世界を代表するサイトだった。
あの「箇条書き」が。
今、見ると、個人のサイトでも、あそこまで悲惨なものは少ない。
改善が重要
だから、重要なのは
「改善」
Yahoo!が世界を代表するサイトに、そして世界を代表する企業になったのは間違いなく、改善に改善を重ねたことだ。
改善の力によって、最初はひどい「箇条書き」だったものが時代の変化に対応し、今でも世界を代表するサイトとして存続している。
無名起業家も「改善」「改善」「改善」
あなたが無名の起業家であれば、影響力もないし、資金、時間、労力にだって限りがある。Yahoo!同様、最初から優れた商品やサービス、サイトなどは展開できない。
まず展開できない。
彼ら同様、(アクセスが少ない)「芸術」などを上位に掲載してしまうような間違いをおかすことだってある。
だからこそ、改善を繰り返す。まるで延々と続く階段を昇るように。
無名起業家のあなたは現在のYahoo!どころか、当時のYahoo!のような地位にもない。だからこそ、余計に「改善」が必要になってくる。
まとめ
- Yahoo!同様、最初から完璧なモノなど創れない。新しい商品やサイトを創った時はそれが完成したものでないことを強く意識する。
- ひたすら改善を続ける(終わることはない)
- 改善を繰り返すことで、とんでもなく素晴らしい商品、サービス、サイトなどに形を変えていく。
あなたへの質問
- あなたは新しい商品やサービスを創った時、そこで満足していないだろうか。
- ひたすら、改善を続けているだろうか。
- Yahoo!の改善に匹敵するくらい、改善を続けているだろうか。