営業が怖くて
仕方がない…
「営業が怖い」「売り込めない…」という人の中には自分でも気づいていないのだけど、必要以上に顧客(他人)に怯えている人がいる。
「断られたらどうしよう」「嫌な顔をされたらどうしよう」などと色々と考えているのかもしれない。
そんな人たちに「営業って楽しいよな」と伝えても、上辺で「そうですね……」と返事をするだけで、根本的な解決にはならない。
ただ、僕は会社員時代、膨大な予算をもった発注者でもあったのだけど。必要以上に相手(顧客)のことばかり考え、臆病になっていたら、買い手はその「自信のなさ」に気がつくし、まず安心して買えない。それではまず「売れない」。
大きな存在として
見ない
発注者だった時の立場では決して言えないのだけど。そこで大切なのは相手を必要以上に大きな存在として考えないことだ。
もちろん、それは相手に失礼な対応をとるという話じゃない。
丁寧な言葉を使い、笑顔でいる。ただ、必要以上の力は抜き、自然でいることだ。
それは決して失礼なことではない。
イメージしてほしい
話は少し変わるのだけど、会社員を経験した人であれば、その時のことを思い出してほしい。
「あの人はこの部署に絶対に必要だよね」
そう言われていた人がその部署から異動した時、その部署は回らなくなっただろうか?機能しなくなっただろうか?
そんなことはまずないのだ。
確かに前任者よりも仕事ができない人になることはある。決断力のない人になったり、知識のない人に変わったかもしれない。
それでも残酷なくらい回っていく。
それは経営者であっても、社員であっても、だ。全く機能しなくなることはない。
哲学者
サルトル
哲学者サルトルはその著書『嘔吐』で次のように伝えた。
『すべての物は必要のないものである。この庭も、この都会も、そして私自身も。突然それに気づいたときムカムカし、すべてが漂いはじめる…それが嘔吐である』
これはサルトルだけでなく、多くの哲学者が語っているけど、これはまさにそうだと思う。
もちろん、僕にとって、大切な人はいる。
でも地球、いや宇宙という視点で見ると、人間一人がいなくなっても、時間はただ流れていく。そして、地球も宇宙も同じようにあるだろう。
これはあなたもそうだし、恐れている相手もそうだ。
人間というのは全てそれくらいの存在だ。
世界的な名声を得ている人だって、それは例外ではない。
残酷なくらい、時間は流れていく。そう考えると、臆病になるほど、恐れる必要がある人など、あなたにはいない。
自分の信じたものを堂々と提案すればいいだけだ。