険しい道を選べって…。
あなたも聞いたことがあるだろう。
「2つ道があったら険しい道を選べ」という言葉。
でも、これって本当なのか?
あなたはこの問いにハッキリ答えられるだろうか。
マーケティングがどうの、起業がどうのの前に、このことをしっかりと意識しておかないと、いつまで経っても結果がでないこともある。
そこで今回は、この言葉の僕なりの解釈を紹介したい。
はじめて聞いた時の印象
僕がこの「2つ道があったら険しい道を選べ」という言葉をはじめて聞いたのは、いつだったか忘れたけど、まぁ随分と前になる。
少なくとも10年は優に超えている。
僕はこの言葉を聞いた時は……
「何てよくわからないことを言うんだ。ラクな道の方がいいだろ。そっちじゃ、ダメなのか、本当に」
と、そんな感じのことを思い、しっくりとは来なかった。
そこで、驚異的な成果を上げた偉大な人々が本当にそう語っているのか、それを見ていった。
……すると、たしかに似たようなことを語っていた。
表現は違うけど、似たようなことを語っていたのだ。
たとえば、岡本太郎はこう語った。
「私は、人生の岐路にたった時、いつも 困難なほうの道を選んできた」
と言っていたし。スティーブ・ジョブズなども「(何かを実現するには)苦しみを体験する必要がある」といった言葉を発している。
ただ、当時はわからなかったのだ。
現在の僕の見解
でも今は明確に分かる。
コンサルティングでもそうだけど、高い成果を上げる経営者の方や起業家の方をこれまで幾度となく見てきた。そこで僕が見出した答えは次のことだった。
「一個人」で考えた場合は、険しい道がいい。
誤解しないでほしいのは「ビジネス」を考える時ではない。あくまでも、あなたとか、僕など「一個人」として考えた場合のことだ。その場合、「険しい道」を選んだ方がいい。
少なくとも現状に満足していない人が、
- ラクな道
- なだらかな道
そんな軽く歩けてしまう道を歩むとどうなるのか。
「現状が続く」
満足していない現状が続くだけになってしまう。
「ラクな道」を進むということは、これから進むその「道」は自分が既に「ラク」だと感じている道だ。
その道を進んでも自分の限界を超えるどころか、自分の能力さえも十分に使わなくなる。
筋トレじゃないけど、「もーー、限界」という感じではなく、スイスイと持ち上げられるダンベルでトレーニングするようなものだからだ。
それでは、自分が「変わる」ことはないし、「同じ」ことが続くだけではなく、自分自身がひどい時は退化してしまう。
険しい道は自分を変える。
でも「険しい道」は違う。
それは自分の能力を存分に使い、限界を超える道だ。その道を進むことは間違いなく、自分を変える。
ダンベルでのトレーニングでいうと、「もう、キツイ。やめてくれ。痛い」という感じ。すると、筋肉は徐々に成長していく。あなただって一緒だ。
もちろん、緊張感もあるし、イヤな思いもする。結果だって、いい方に変わるか、悪い方に変わるかはわからない。
でもその険しい道が確実に「自分」をその険しさに適したものに変えていく。これは筋トレと一緒だ。
「それでも結果は悲惨かも……」
そう思う人は進まない方がいい。
それでも、自分は変化できる。強くなれる。さらにオススメなのは……「変化」こそがマンネリをなくしてしまう。
それに自らの「目標」に向かう「険しい道」なら、それこそが充実した道だと思う。
まとめ
僕自身、この考え方を意識するようになって、頭の中が明確になった。
険しい道っていうと、ストイックみたいな印象を受けるかもしれないけど、そうではなく、ゲームのように、トレーニングのように、自分を強くする方向に進むということだ。
僕の周りにいる高い成果を上げている起業家の人々は、皆、その険しい道を進んでいるように思う。そして、それを登山やトレーニング、いやゲームのようにどこかで楽しんでいる。