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『2軸思考』
近所の書店に寄った時に、気になったのがこの本。
どう見ても『エッセンシャル思考』の表紙に似ている。著者は違うのだけど、そう思うのは僕だけでしょうか。
ただ、内容は違う。複雑でぐちゃぐちゃになった頭の中のものを2軸にすれば、スッキリといった感じのことが書いてあります。
内容としては、『3C』とか『4P』などの基本的なフレームワーク(考える枠組み)が苦手な人に最適な本だと思う。
ただ、そうしたものが得意な人でも仕事で「どうしていいか、わからない」などと混乱してしまった時、まず、この本に書かれていることをイメージすれば、何をすればいいのかが比較的簡単に見えてくるはず。そんな時にオススメの本です。
2軸思考
印象に残ったポイント
2本の線を引くだけで問題を解決できる
「2本の線を引くだけで、複雑な問題をシンプルに解決できる」
本を開くと、はじめの方にそう書かれています。
「『頭の中がごちゃごちゃで、なかなか仕事が前に進まない』
……でも、安心してください。
それはあなたの頭が悪いわけでも、知識や経験が足りないわけでもありません。問題がうまく解決できない原因は、たったひとつ。
複雑な問題を、複雑なまま考えているからです。
複雑な問題を一瞬でシンプルにしたいなら。紙に、2本の線を引いてみてください。あらゆる物事を一瞬でシンプルに整理することができます。
問題解決、アイデア出し、コミュニケーション、資料作成……
あらゆる場面で『思考のスピード』が格段に上がり、最速の時間で最大の成果をあげることができます」
2軸思考とは
「あらゆる問題を、タテとヨコの2軸で整理して考える」ということ。
2軸思考のメリット
本書では「2軸思考」のメリットを5つ説明している。
- 「悩む時間」がなくなる
- 「即断即決」できる
- 「新しいアイデア」を生み出せる
- 「わかりやすい説明」ができる
- 「わかりやすい資料」を速く作成できる
2軸思考のステップ
- ステップ1:考える目的に合わせて枠のタイプを決める
(枠のタイプは何にでも使える「マトリクス」、ポジショニングがわかる「4象限」、変化を捉える「グラフ」の3つがある) - ステップ2:タテ軸とヨコ軸を決める
- ステップ3:枠に情報を埋める
※詳細は本書をご一読ください。
2軸思考
書籍内容
外資系企業で15年活躍し、現在はプロジェクト・マネジャーとして数百人の部下を抱える著者が「深く、速く考える」ために作り出したメソッドを公開! 2本の線を引くだけで、あらゆる問題がシンプルに解決できる。
★2本の線を引くだけで、頭がすっきり。思考のスピードが爆速になる!
★日本IBMで15年間活躍する著者による、独自メソッド!
著者は、日本IBMエグゼクティブ・プロジェクト・マネジャーの木部智之氏。
木部氏は新卒でIBMに入社以来15年間、ずっと「トラブルプロジェクト」にかかわってきました。
人が足りない、スケジュールが迫っているなど、問題が山積するなか、目の前の状況を解決するために生まれたのがあらゆる問題を、タテとヨコの2軸で整理して考える」=2軸思考という方法でした。
2軸思考は「世界一シンプルなフレームワーク」。
何よりのメリットは、難しいノウハウは一切必要ないということです。
生まれつきの頭の良さや仕事経験なども関係なく、誰でもすぐに実践することができます。
2本の線さえ引ければ「3C」とか「PPM」のようなコンサルタントが繰り出す小難しいフレームワークを覚える必要はありません。
2軸思考
著者情報
木部 智之
日本IBMエグゼクティブ・プロジェクト・マネージャー。
横浜国立大学大学院環境情報学府工学研究科修了。2002年に日本IBMにシステム・エンジニアとして入社。入社3年目にしてプロジェクト・マネージャーを担当。2009年に役員のスタッフ職を経験し、2010年には 最大級の超大規模システム開発プロジェクトにアサインされ、大連への赴任も経験。日本と大連に数百人のメンバーを抱えている。