電子書籍と紙の書籍、
どちらの出版が儲かるのか?
僕は紙も電子書籍もどちらも出版しました。
最初は紙の出版に力を入れました。と同時に数冊もの出版が決定し、その後も数社の出版社からも出版依頼がありました。
「出版って、思ったよりも早く決定するんだな。それも次々と……」
そう思いました。
で、実際に出版したのはまず2冊です。かなり力を入れて書いたので、ぜひ読んでもらえればと思います。
『逆境を乗り越えるジョブズ魂の言葉』
1冊目はスティーブ・ジョブズに関する書籍。
ジョブズのことは随分と以前から好きで、自分の仕事(マーケティング)としてというより、どうしてもライフワークとして、ジョブズについて書きたかった。それがこの本です。
『顧客の「本音」がわかる9つの質問』
2冊目は僕が16年ほど取り組んできたマーケティングについて。
売るリサーチ(調査)について、本を書きました。関わってきた売上は100億を超えています。それを高い効率で上げてきたのですが、その主な要因がリサーチです。
実践的な内容の「基礎」をまとめたものになります。
『世界を変える「自分」になる19の法則』
3冊目ですが、ここで「次は電子書籍で出そう」とふと考え、出版したのがこの本。こちらは電子書籍です。この本のファンは多く、人によっては「1、2冊目よりもオモシロイ」と言われるほど評価が高い本です。ぜひ読んでみてください。
紙の書籍と
電子書籍を
出してみた感想
紙の書籍も電子書籍も出版してきたので、本当によく聞かれる質問があります。それが……
「紙の本と電子書籍とどちらが儲かるんですか?」
という質問です。
それについて、少し答えると、本を出す目的など「何」を重要視するかによって、意味合いが変わってくるので、一概には言えません。ですが、僕の考えでいえば……
ネットで売る力がある人は紙より「電子書籍」だと考えています。
紙の方が権威がある、などという曖昧な話は抜きにして、ですよ。
単純に利益でいば、僕自身のケースでは電子書籍の利益は紙以上の利益になっています(売上ではなく「利益」です)。
ネット販売と電子書籍は
親和性が高い
ネットで売る場合、紙以上に電子書籍との親和性が高い。
たとえば、先ほどの『世界を変える「自分」になる19の法則』を販売した時によく経験したことですが、SNSなどを使ってネットで案内しますよね。
すると、購入した人から「今、電車に乗りながら、スマホを見ていたのですが、ハシモトさん(僕のこと)の案内を見て、すぐに(スマホで)買って、今(スマホで)読んでます」などとご連絡をいただきます。これは紙ではムリです。
- ネットで買い
- ネットで本(Kindle)がスマートフォンに届き
- スマートフォンですぐに読める
買うのも、届くのも、読むのも「一瞬」です。
紙の場合は、案内しても、その瞬間から読むことはできないし、スピード感がまるで違います。
確かに紙の本もAmazonで買うことはできます。
ですが、「書店で買おう」と考えるかもしれないし。実際に書店で立ち読みしてから、買うかどうか決めようかな……などと顧客が考えているうちに、それだけ時間が経過し、買わないかもしれないわけです。これがやっかいです。
電子書籍はネット販売と極めて親和性が高く、SNSなどとも親和性が高いわけです。
生活は
できるのか
ここが最も気になるトコロだと思いますが、やはり「ネットで売る力があるか」どうかですね。ネットで売る力がある人であれば、電子書籍はかなりオススメです。
その上で、本を執筆することだけに絞り込んで、毎月1冊発売することができる人なら、それで生活も可能だと思います(もちろん、生活レベルによるので、一概には言えませんが……)。
本当にイイと思われる本を書いていけば、毎回買ってくれる人もでてくるし、ネットでの販売もしやすくなるし、相乗効果で伸ばせます。
電子書籍単体でもイケると思いますが、さらにそこに派生するビジネスを加えれば、かなり確率は高くなると思います。
「本」というのは2時間以上は読んでもらうのに時間がかかる。電子書籍のボリュームでさえ、ある程度の時間がかかるわけです。少なくとも、5分ほどで読めてしまう、ブログとは違います。
そこで読者に強いインパクトを与えられれば、彼らから個別セッションなどの依頼などが来るかもしれないし、やり方次第でそれらは広がっていきます。
誰でも
可能なわけではない
ただ、誰も彼もに「電子書籍はいいですよ」とは僕は言わないし、思わない。
電子書籍を色々な人にススメている人を見ると、それは違うだろう……と思ってしまいます。
先ほどから触れているように、正直、売る力がない人が電子書籍を出しても、それほど意味はないです。
今、Amazonには無数の書籍がある。電子書籍の新刊だって次々に出ている。そこに掲載しただけで、売れまくる、というほど、甘くはありません。
だったら、もっと別のことに力を使った方がいいと思います。
また、Facebookなどの限られた知り合いではそう何度も買ってくれません。
基本的には自分のつながりに頼るのではなく、自分とつながりがない「他人」に売れるようにしていかないとビジネスとして続かない。それができれば、電子書籍だけで、生活も可能です。
もちろん、ネットにはそれ以外にもいくつもの選択肢があります。使えるモノは色々あるので、電子書籍だけでなく、自分に合ったものを使って、ビジネスをすることです。可能性は他にもあるわけです。
最後に一言
時々、自己流でずっとやっていて、失敗し続ける人がいるのですが、これはやめた方がいいです。うまくいかない状況が延々と続きます。
表面的にはマネしているつもりでも、裏側の見えない根本的な部分が成果を上げる人は全く違うので。
僕のコンサルを受けるなり、その他の成果を上げている人の話を聞くなり、した方がいいです。売り込みというわけではなく、マジメに、です。