起業はきついのか、失敗するのか
「起業はきつい」というイメージがある人もいると思うんですよね。でも僕はそこまでの辛い思いで起業しなくても、仕事をしなくても、起業はうまくいくと確信しています(大成功というのは別の話になりますが)。
ビジネスは正しく行えば、成果は上がるもの。ただ、そのために必要なことがあるのでそれについて今回話していきます。
冒頭で話したとおり、そこまで無理をする必要はない。そもそも無理な起業をしていると、うまくいかない。僕のところにマーケティング関連で相談に来る皆さんを見ていても、無理な起業をし、無理に仕事に励み、表情も暗く、疲れ、毎日がきつい、とストレスを受けまくってる表情で仕事に取り組んでいる方もいるけど。
残念なことにそういう表情で仕事に取り組んでしまうとまずうまくいかない。
これは理由としては簡単で。きついのがお客さんに伝わるし。パートナーや周りにも伝わってしまうから。
「大変そうだな。うまくいってなさそうだな」と。
そうなると、うまくいかない。結果はついてこない。
基本的だけど、うまくいっていない起業家のほとんどが間違っていることがある。それはうまくいっていない場合で問題なのは「成功する方法」を知らないことではない。
うまくいかない彼ら彼女らの問題は「うまくいかない原因(売上が上がらない原因)」をいくつか持っていること。それが障害となっている。その意味では売上を上げるために必死に努力するのは必要なのだけど。それよりもまず取り組むべきは「うまくいかない原因(売上が上がらない原因)」、言い換えると、障害を解決して、自然と売上が上がるようにしていくことが重要になってくる。それができていないのに、次々に成功する方法を学んでもうまくいくわけがない。
仕事は本来うまくいくもの。これを前提として考え、それがスムースにいっていない障害を解決していくわけです。
それでも起業は失敗すると思ってしまうかもしれない。
ここでも自信がない人は「でも、起業ってそんな簡単にうまくいかないでしょ。失敗する確率も高いというし……」などと考えるかもしれない。
確かにデータ上はそう。データによるけど、10年くらいで1割くらいになると言われてるし。
起業した人たちの生存率は次のような感じだと言われている。
1年:40%
5年:15%
10年:6%
20年:0.3%
30年:0.02%
生存率なので、潰れる確率でいえば、1年で60%が潰れ、5年で85%が潰れ、10年になると、94%が潰れるという意味だ。
でも、僕はこんなデータはどうでもいいと感じている。
現実にはとりあえず会社を創るケースもあるし、本気で取り組んでいないケースもある。未経験のビジネスに安易に取り組んでしまうケースもある。
全ての起業が本気になって真剣に取り組んだものとはいえないし。生存率に圧倒される必要もない。
起業で成功確率が高まること
起業で大きく成功確率を変えるのはやはり「人」。
起業してからの人間関係。コミュニティとも言える。シンプルにいえば、うまくいく人たちと関わっているケースでは成功確率は高まる。成功する思考を持ちやすくなるし、そもそも協力し合うことだってあるので。
少し話は脱線するけど。僕には「僕を囲む会(自分で言うのも恥ずかしいけど 苦笑)」みたいなのがあって。起業家であったり会社員で活躍する人だったりがやってくれているのだけど。そのうち、起業した人たちの中でうまくいかなくなって会社員に戻ったという話は1人たりとも聞かないし。
10年近くマーケティングの支援をしているけど。支援した起業家の方も1人たりとも会社が潰れたり、会社員には戻っていない。
断定はできないけど。大抵の人はきちんとやればある程度にはなる(急成長を遂げないとしても)。ただ問題なのはさっきの「うまくいかない原因(障害)」をきちんと押さえていないってこと。それをおさえていないと、売上がいつまでも上がらない。
必死になって、起業やビジネスに関する書籍などで成功する方法を学び、自分たちのビジネスに反映させても、根本に障害があるため、うまくいかないわけです。
逆にいえば、そういった障害がほとんどない人は、すんなり初年度から年商1億を超えたりもする(ちなみに彼らが会社員時代に優秀だったかというとそんなことはなくて。逆に会社員時代は優秀だった人でも起業すると、まったく売上が上がらないような人もいる)。
あなたがうまくいっていないのであれば、まず重要なのは、売上を上げる上で「障害」となってしまっている部分があるかどうか。障害。いいかえると「ボトルネック」が存在している場合。それを改善しないと前には進まない。
この『起業マーケティング』では、起業で成功するための方法はもちろん、ボトルネック(障害)となってしまいがちなことも含めて、多面的に話をしていきます。
そして、実際に売上が上がっていない起業家の方がそれら記事を読んで、売上が上がるようになったとか。年商1,000万円ほどの方が年商1億円になったとか、それ以上になったとか、そういう人が増えてもらえればなと願っています。
起業は本来、正しく機能していれば、売上が上がる。無理なことをやるというよりは、正しい形にし、誰でも成果が高まるような話をしていきます。一般的に言われている「起業は苦しい」という話ではなく、もっと本質的なポイントに絞って、起業を成功に導く、そんな話をしていきたいと考えています。