行動できず、成果が上がらない
何か計画を立てても、腰が重く、すぐに仕事に取り掛からず。いつまで経っても仕事が終わらない。その結果、成果が上がらない起業家がいる。
見ていると成功する方法を知っているとか知らないという以前の問題で、行動していないんだから、うまくいくわけがない。
実際、「行動力をつける方法を教えてください」とか「仕事での行動力のつけ方を教えてください」というのは時々聞かれる。
それらは集中力なども絡んでいたりするのだけど。特に行動力に絞って、話を進めると、彼らは次のような問題がある。
- 行動できない
- 先送り(先延ばし、後回しに)する
- 時間がかかる
- 結果がでない
そして延々と結果が出ない状況が続く。起業家がこの状況に陥っている場合、たとえ有効なアイデアやプランがあったとしても、行動していないのだから、成果は上がらず、問題が延々と続くことになる。
本来であれば、とにかく行動し、失敗しながら改善し、PDCAを回す必要があるのに、その前段階でうまくいっていないというわけ。
「まさに自分がそうかも」という人はは今日の話を聞いてほしい。今回の内容に取り組めば、行動力は高まり、次第に先送りはしなくなり、時間もかからなくなる。
何より進まなかった状況から、前に進む状況になることはきっと気持ちがいいと思うはずだ。僕自身でさえ、自分自身がそうならないように注意している内容。
では、ここから一つひとつお話したい。
致命的な問題はどこにあるのか
少し話しはそれるが。起業や独立してうまくいかない人たちの多くは、ビジネスを複雑に考えてしまう傾向がある。
これは無理もない。これまでいくつかのビジネスをやっているのに、期待外れの成果しか上がらない。そうなると、複雑な解決策を求めるようになる。
たとえ、有効な方法を聞いても、
「そんな当たり前のことは知っている。もっと、知らないことを教えてほしい」
などと、知らないこと、複雑なことに正解があると考えてしまう。
でも、実際には違う。17年間、マーケティングに携わってきたが、成果が上がるインパクトのあるプランというのは、大抵がシンプルで平凡。
誰かに言われたら「そんなの当たり前だろ」と思ってしまうほどのもので。ただ、聞いてしまうと「それなら、成功できる」と考えるものなのだ。
逆にいえば、複雑に考えれば考えるほど、遠ざかっているかもしれない。
そして、その複雑さが行動できないという問題を引き起こす。考えてほしい。その複雑さが行動を億劫にさせる。
「大変なことをやるんだ」と考え、仕事にあたるので、すぐに面倒そうだと考え、行動できず、先回し、後回しになっていく。
これを解決するには次の3つの方法を使うことだ。
行動できない起業家の「行動力」を一気に高める3つのルール
1.スタート段階の解決策は最低限のプランにする
最初から大きな仕事をするという力んだ状況をなくすってこと。
最初の段階でいきなり複雑なプランを考えるのではなく、最低限の力で最大の効果を生むようなプランを考える。
ビジネスは先が見えない。その段階で複雑なモノを作りすぎると、そのガチガチな状況のため、障害や問題にうまく対応できなくなる。
世の中には、食事をしながら、色々と話し、資料もほぼない中で1,000万円以上もの単価のものが決まることだってある。何もかもが揃っていないといけないと考えてしまうのだけど、最低限のものは想像以上に少ないのだ。
2.プランをバラバラにし、小さくする
プラン(解決策)を分割して小さくする。そうすることで、ラクに行動できるようにする。
それでもスタート段階で「行動できない」「先送りする」などのことがあれば、さらに解決策を小さくする。
とにかく、スタートの段階で「面倒だな」などという感情をクリアできるほどの小ささにしてしまうことだ。
3.走りながら、具体的な細部にする
実際にビジネスを展開すると、確実に何かが起こる。具体的に障害や問題が起こってから、それに対して、具体的な対応をし、具体的な細部にしていく。具体的な問題が見えてからなので、無意味な対応はしなくなるし、無駄がないものになる。
最初のスタート段階では粗かったものが、具体的な細部になっていく。
走りながら、具体的な対応をしていくのだ。
まとめ
行動が出来ず、成果が上がらない起業家は次の3つを意識することだ。
- スタート段階の解決策は最低限のプランにする
- プランをバラバラにし、小さくする
- 走りながら、具体的な細部にする
あなたへの質問
成果を上げるため、先送りしないように次の質問に答えてほしい。
- あなたはスタート段階は最低限のプランにしているだろうか。必要以上に複雑なものにしていないだろうか。
- プランをバラバラに分割しているだろうか。行動できない時はさらに小さくしているだろうか。
- 走りながら、具体的な細部が積み上がっていくようにしているだろうか。
特にスタート段階が重要。まずは必要以上に複雑なものにしないことだ。