僕はよくわかっていなかった
「時間の使い方は重要です」
そう僕は支援する起業家の方に話します。
ただ、それは単なる時間管理では意味がなくて、必要なのは「成果時間」です。
成果時間はあなたの精神、肉体、自信にさえつながっていく、とても大きな課題です。
でも僕自身、時間の使い方について真剣に考えるようになったのは会社を辞め、独立してからで。それまでよくわかっていなかったんです。
もちろん、時間が重要なのは言葉としては知っていました。
Appleの創業者スティーブ・ジョブズの
「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは 本当に自分のやりたいことだろうか?」
……などの言葉は本当に好きだし。1日1日を大切にすることなど、時間の大切さは十分に知ってるつもりでした。
(ちなみに、僕はスティーブ・ジョブズの本を2冊ほど出版しています)
話を戻しますね。
時間の使い方の大切さは当時の僕にはまったくわかっていなかったんです。
今回はその時間の話。
ただの「時間」を「成果時間(成果が生まれる時間)」にする7つのステップについて、話していきます。
では、成果時間とは何か
成果時間というのは、先ほど触れたように、売上、利益、成果につながる時間です。
たとえば、
- 電車やタクシーで移動する時間
- ランチにいく時間
- オフィスを整理する時間
- フォルダやファイルを探す時間
- 勤務時間中にトイレにいく時間
- コーヒーなどを飲んで休憩している時間
こうした時間は成果時間ではないです。
さらにいえば、
- SNS(Facebookなど)のやりとり
- 打合せ(売上、利益につながらない)
- 雑談
- クレーム対応
こうした時間も厳しく見れば、成果時間ではないです(もちろん、意味はあります。ですが、成果にはつながっていないわけです)。
売上、利益、成果につながる時間こそ「成果時間」です。
成果を上げるには、成果時間を「多く」「濃く」する必要があるわけです。
逆に成果が上がらない人は、その時間が「なく(少なく)」、しかも「薄く」なっています。
1日が意味もなく終わるとか。成功する方法がわからず、ぼんやりと過ごしているなど、成果時間がないから、成果が出ないわけです。
ホント、シンプルなのですが、
「目の前の時間を成果時間に変える」
橋本哲児
これを実現するだけで、成功していきます!
ちなみに僕がそのことに気づいた時
随分と前。これに気づいた僕は、自分の成果時間をまず測定したのですが。これが恐ろしいくらい、少なかったわけです。
怠けたりはしてないですよ。
ボーっともしていない。
でも、成果時間は少なかった。そして、この成果時間にこだわることで、生み出す成果が大きく変わってきたんです。
(参考)SELPROはどうなのか
たとえば、今、読んでいただいている『SELPRO(セルプロ)』の記事を書くのは成果時間か。
これについて、少し触れると。
正直、PV(表示回数)は僕が運営している他のメディア(『MOTIV』など)と比べると高くはないですが。比較的濃い記事が多いので、たった1ページを読んで、商品開発実践講座を申し込んでいただいたり、顧問契約につながることもあります。
なので、記事を書くのに1時間ほどかかっても、そこから、数十万、数百万円の売上が上がったり、紹介をいただく可能性がある。しかも一瞬ではなく、長期的に続く。
まさに成果時間といえるわけです。
ただ、文字数が少なくて、いい加減に書いた記事は、多くの人に読みやすくても、売上にはつながらない。なので、そういう記事は書かないようにしています(成果時間にならないからです)。
時間にこだわること
『売れる仕組み(システム)を創る9つのステップ「システムをどう創るか」』という記事でも話しましたが、「歯磨き」1つでも長期的に見ると、すごい時間になります。
(もちろん、歯磨き自体は大切なことですが)。
「たとえば、歯磨き。
1日に3度。1回5分だとしたら、1日15分。
人生が終わるまで毎日15分間。歯磨きのために時間を費やすことになる。
残りの人生が40年だとしたら、それは219,000分で。時間にすると3650時間。152日です。
実は凄まじい時間を費やすわけです」
成果時間を増やすには……
成果時間を増やすポイントは次の6つです。
- 成果が上がる行動
- 成果が上がらない行動
- コミュニケーション
- 整理
- 集中
- 他人
- つなぐ
1.成果が上がる行動
成果が上がる時間にするには、その時間に成果が上がる行動をとらなければならないわけです。
そのために「成果が上がる行動」を明確にすることです。
成果が上がりそうではなく、成果が上がる行動。それを明確にし、その行動を増やしていきます。
2.成果が上がらない行動
今度は成果が上がらない行動を明確にし、なくしていくことです。
もちろん、必要不可欠の行動もあると思いますが、極力、そうした行動を少なくしていきます。
費やす時間の中で「成果が上がる行動」を増やし、「成果があがらない行動」を減らすということです。
3.コミュニケーション
ビジネスをしていると、様々な人とコミュニケーションをとると思います。
メールやメッセージなど。そうしたものは即レス(回答)することです。
1度読んで、あとで回答しようとすると、また後で読むことになります。
2度読み、3度読みなんてこともありますよね。
先ほどの歯磨きの話ではないですが。わずか5分でも長期間繰り返すと莫大です。それを避けるわけです。
しかも、即レス(即回答)であれば、相手にも喜ばれます!最高です!
4.整理
これも歯磨きと同じ話。
わずか5分でも積み重なると膨大な時間になります。
そのため、仕事に関するものを整理しておきます。
ファイルが見つからない、フォルダが見つからない、など。何かを探したりすると意外なほど時間がとられます。歯磨きどころではないです。
なので、オススメなのはファイルやデータ、フォルダの整理です。
ファイル名、フォルダ名をどうするのか、どのように分類するのか、ここをロジカルにしておくと、検索もラクだし、仕事の効率が格段に上がります。
ちなみに、ここはMECEで作っていくのがオススメです。
MECE(ミーシー、またはミッシー)とは「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略で、「お互いに重複せず、全体に漏れがない」という意味です。
この整理の段階で極力、モノを減らします。
たとえば、カレンダーが複数あるのであれば、極力1つに。ノートが色々あるなら、ノートも極力少なくします。複雑ではなく、シンプルにしていきます。
5.集中
行動やモノが整理されると、それだけでも集中できるようになります。
集中できれば、より成果は上がりやすくなりますが。
さらに成果時間を「濃い」ものにするには「集中」して仕事をすることです。
ここは色々と注意すべきことがありますが。まずは他のモノを見ないこと。スマホや、場合によってはネットからも離れ、集中して仕事をします。
あと、基本ですが。同時に複数の仕事をやらずに、1つ1つの仕事に集中して、確実に終わらせることです。
6.他人に任せる
成果を上げなくてはならないことで、成果が上がらない場合。方法が分からない場合などは他人に任せることです。苦手なことは得意な人に任せます。
たとえば、商品など本当に重要なもので、うまくいかない場合は協力してもらった方がいいです(その場合は『商品開発実践講座』を受講してください。膨大な成功例があるので、宣伝ではなくかなりオススメです)。
うまくいかないものを放置しておくと、致命傷になります。他人に任せてしまうことです。
そして、自分が成果時間を過ごすと同時に、他人が成果時間を過ごしてくれれば、成果が強烈に高まるわけです。
成果を上げるには、その時間を「多く」「濃く」する必要があります。
「多く」「濃く」するには、自分だけでなく、成果を上げられる他人の力も使った方がはるかに成果は高まります!
7.全ての仕事をつなげる
これは僕が大切にしている方法で。あまり人に話したことがないのですが、本当に重要です。
何かというと、全ての仕事をつなげるということです。
自分の過去関わった仕事を目の前の仕事につなげていきます。
1つの仕事を1つの仕事だけで完結してしまうと、当然ですが、それで終わってしまいます。
そうではなく、1つの仕事をあらゆるところで効率的に使う。
それが効率的にできるようになると、あらゆる仕事があらゆる場面で活かせるようになります。成果が上がる膨大な仕事が、あらゆる場面で使えるということです。
(これは結構凄いので、顧問契約や講座を受講されている方で、わからない方はお問合せください)
まとめ:成果時間を増やしてください!
成果時間が増え、生産的になっていくと、実際に成果が生まれ、精神的にラクになり、働きすぎの状態ではなくなるので。精神的にも肉体的にも余裕ができるし、自信だって生まれてきます。
今回の話は時間だけではなく、精神や肉体、自信にもつながる、とても大きなことです。ぜひ、実施してみてください!