悩みひとつなく独立起業
起業家の方の支援をさせていただいて感じるのは、実態として「独立起業して、何一つ『悩み』なく、『楽しく』やっていける」人はまずいません。
確かに「ラクに起業」などというキャッチフレーズのサイトや書籍も見たことがあるし、SNSの投稿を見たこともありますが、そんな風にラクにやれる人はまずいません。
成功している人もラクではない
関わらせていただいている起業家の中には、創業数年で年商10億に達した方もいれば、創業初年度で年商1億を超える人もいます。
要は、独立起業で成功している優秀な人が多いわけです。ですが、1人たりとも「ラクに起業」なんて言う人はいません。その意味では、まずいないと思っていただいて、構わないです。
「プレッシャー」はある。「悩み」や「苦しみ」もある。失敗だって、幾度も経験するわけです。そうしたものから、逃れることはできないわけです。
喜びは苦しみの比ではない
……ここまで読むと、「独立起業って大変なことばかりで嫌だな」と感じてしまう人もいると思いますが、嫌なことばかりではありません。
自分たちがビジネスを創る「喜び」。そして、自分たちの商品やサービスを顧客に使ってもらえる「喜び」はその「苦しみ」の比ではないわけです。喜びの方が圧倒的に上回ります。
苦しいけど、楽しいです
「苦しいけど、楽しいですね。ハシモトさん!」
先日、非常に順調にビジネスを成長させている経営者のI社長はそう強く語っていました。
松下幸之助の2つの言葉
それでも、苦しい時はあります。
そんな時に僕は起業家の方に2つの言葉を贈ります。
これはイー・アクセス(現在のワイモバイル)創業者の千本氏が松下幸之助から贈られた2つの言葉です(千本氏が第二電電企画を立ち上げるために電電公社を辞める時、松下幸之助氏に贈られた言葉)。
「事業をやめる時が失敗する時、決してあきらめるな」
「起業すると心配が絶えない。それがトップの仕事と思って楽しめ」
世界的な成功を遂げた松下幸之助でさえ、起業は心配が絶えないものなわけです。辛い時はあるし、「失敗した」と感じる時も幾度となくあります。
ただ、事業をやめる時までは「失敗」ではない。その間の失敗やプレッシャー、悩み、苦しみは避けられないものと思って、楽しむわけです。
映画の主人公になったつもりで
楽しみ方は人それぞれですが、たとえば、あなたは映画『STAR WARS』の主人公にでもなったつもりで、強敵や障害が現れたら、「オーっ、ダース・ベイダーが現れた」などと楽しんでもいいと思います。
スターウォーズのBGMを頭の中で鳴らしながら、ダースベイダーが現れたと思って、楽しみながら、ビジネスを進めていくわけです。