あなたの時給の計算は間違っていませんか
あなたの「時給」はどれくらいですか?
そう言われると、実際の年収を日々の労働時間で割って、算出する人が多いです。
たとえば、年収1000万円ならどうか。
週5日労働であれば、1年で約260日労働。
1日7時間働いているなら、
260日☓7時間労働=1820時間労働。
1年で1820日労働。つまり、
1,000万円÷1,820時間=5,494円。
時給5,494円になるわけです。
実はその計算は間違っている
ただ、この計算は違います。
実際には毎日、成果(売上など)が上がる仕事にそれほど時間を費やせてはいません。
成果(売上など)が上がる実際の労働時間はどの程度でしょうか。
それはFacebookをチェックしている時間ではないし、メールをチェックしている時間でもない。何かニュースサイトをチェックしている時間でもないかもしれない。もちろん、移動時間ではない。意味もない打合せをしている時間でもない。
もしかしたら、1日に3時間程度かもしれない。
先ほどと同条件で、
1日3時間労働だとしたら、時給1.28万円だし。
1日2時間労働だとしたら、時給1.92万円。
それでたとえば、3,000万円の収入にしたいのであれば、その3倍です。
1日3時間労働だとしたら、時給3.84万円。
1日2時間労働だとしたら、時給5.76万円です。
こうなってくると、一生懸命やるぞ、というだけではとても到達できない時給になるはずです。
自分が必死に働いても、フツウにやっていたら、ムリです。
そのためには「生産性」を高めていく必要があります。それが今回のテーマです。
生産性を高める本
生産性を上げることについては、様々な人気の本がありますよね。
『生産性』『自分の時間を取り戻そう』『大事なことに集中する』など、売れていましたよね。
今回はそれら一般的な「生産性」より、特に独立起業に活かせる「生産性」の高め方について、話していきます。
ちなみに『自分の時間を取り戻そう』では、「忙しさ」について、こんな風に語られています。これこそが通常のケース。言い換えれば、生産性が低いケースです。
・長い時間、働くことによって、問題を解決しようとしている
・すべてのことを「やるべきこと」と考え、全部やろうとしている
・なにもかも完璧にやろうとしている
・不安感が強すぎて、NOと言えなくなっている
・「とにかく頑張る」という思考停止モードに入ってしまっている
やや乱暴にいえば、すべてのことを完璧にするため、長時間働く。そのことで「忙しい」状態になっているわけです。
冒頭の時給の問題と同じで、これはこれまでの考え方で。それを続けていても、時給を一気に高めることはできません。
では、ここからが本題です。
「生産性を高める」。これを実現すればいいだけです。そのために必要なのは3つです。
- 自分の生産性を高める
- 仕組み化(システム化)
- 他人に協力してもらう。
この3つの軸を高いレベルにすることで、驚異的な生産性を生み出すことが実現します。
自分の生産性を高める
「自分の生産性を高める」。独立起業だけでなく、全ての人に関連するのはここですよね。
その方法は3つです。
- 重要度を知る
- 生産性が高いことに集中する
- 生産性が低いことをやめる
重要度を知る
生産性を高めるには、自分たちの目標に合致した重要度が高いもの、成果が上がるものを成し遂げる必要があります。
そのためにはまず「目標」です。
何を成し遂げようとしているのか。そこが決まらなければ、何が重要かもわかりません。
重要というのは、「目標」にとって重要かどうか。そこから、重要度が高いもの(高い成果が上がるもの)に集中していくわけです。
そして、重要度が高いものと緊急度が高いものであれば、重要度が高いものを優先していく。
実際に重要度が高いものを優先し、成し遂げることで、生産性が極めて高くなります。
重要度は自分たちがやりやすい方法で構わないですが。僕の場合は3段階。ABCで分類。Aは重要度が高い。Cは重要度が低いことになります。
Aが複数あった場合は、Aの中で優先度の高いものに取り組む形をとっています。
少し細かい話ですが……。
優先度が高い仕事は、言い換えると、最も生産性の高い仕事。
1つひとつの仕事にしっかりと集中して取り組み、さらに1日のうち、生産性の高い時間帯に、生産性の高い場所で行うことが重要になってきます。
生産性の高いこと(優先度の高いこと)に集中する。
生産性が低い人というのは、多くのムダなこと、生産性の低いことに取り組んでいるから、生産性が低いわけです。
そのためには時間あたりの生産性を高めることです。
極端な話、1日3時間が実際の労働時間だとして、何も生産しないようなネットのチェックのようなことをやっていたら、ほぼ何も生まない日が続きます。
貴重な3時間です。その中で生産性の高いこと(優先度の高いこと)に集中していくわけです。
それを実現するには、先ほどの「目標」を意識し。実際に取り組んで、どの程度の「成果(たとえば、売上)」が上がったのかを測定することです。そして、その生産性の高いことに集中していくわけです。
ABCなどの優先順位もつけているので、そこで変に考えずに、集中して、取り組むことです。
生産性の低いことを避ける(やめる)
目標や成果。それらから見て、生産性の低いことをやめることです。
実際に詳しく自分の仕事を見ていけばわかりますが、1日のうちに、何も生まない仕事は確実にあります。そうした仕事は何1つ生み出さない。そんな生産性の低いことをやめることです。
ただ、そのためには目標につながらない、成果が生まれない「失敗(仕事)」を見出すことです。
具体的には週に1度。
それがムリでも1ヶ月に1度。
失敗を見出すことです。それをチームで取り組み、共有することも有意義です。
失敗を見出し、そのための対応をする。改善余地がある場合は改善すればいいし、ない場合はその行動をやめることです。
うまくいっていないビジネス、うまくいっていない人は、生産性の低いことに大半の時間がとられています。
そのため、ここは非常に重要です。
少しそれますが、「ネット」の使用をやめることも重要になってきます。
生産性の低い人の典型ですが、スマホやネットにすぐに自分の集中が移ってしまいます。
なので、ネットを使う時間を明確に決め、それ以外では使わない。
僕自身も休憩時間を設け、その間になるべく使うようにしている。
正直、ネットの使用自体。その1回1回はわずかな時間だけの問題で、大きな問題にはならない。でも、ある種中毒になっていると、重要なことに取り組んでいても、すぐに集中が途絶えて、スマホを触るようになるし。重要なことから重要ではない(ネットなど)ことへのフォーカスの切り替えが半端なく起こり、貴重な集中力が確実に低下していきます。
集中力というのは貴重な能力。
あなたのもつ、その集中力という能力が低下していってしまう。
だからこそ、ネットの使用に注意し、生産性の低いことをやめていく。今、あなたがうまくいっていないのであれば、ここだけでも随分と変わります。
- 重要度を知る
- 生産性が高いことに集中する
- 生産性が低いことをやめる
ここまで話した3つであなた自身の生産性は一気に高まります。
そして、ここからは生産性を高めるだけでなく、驚異的に生産性を高める方法です。
仕組み化(システム化)
同じ作業をするものについては、それを仕組み化(システム化)することが重要になってきます。
たとえば、僕の場合は様々な企業の商品開発に携わっています。
クライアント企業にとっては売れる商品を創ることで、高い成果が上がるし。
僕自身にとっても目標や成果に合致した「生産性の高い仕事」なわけです。
ただ、そうした「生産性の高い仕事」の中で複数回行われるような作業や、複数回用いる情報などについては、それを仕組み化することが重要になってきます。
「商品開発」自体はもちろん生産性が高い仕事なのだけど。
そこで満足せずに、さらにその「商品開発」に必要な仕事について、仕組みを創る(システム化)ことで、より生産性を高めていくわけです。
仕組み化すると効果的なものというのは次の3つの条件の仕事です。
- 生産性の高い仕事
- 複数回行われている仕事
- 今後も行われる仕事
上記3つを意識して、仕組みを創ります。
生産性の高い仕事について、仕組み化(システム化)をしていく。そのシステムが1つ、2つ、3つと増える毎に加速度的に生産性が高まっていきます。
他人の力
自分たちで苦手なことは「他人」「他社」に任せる。
これ自体はよく言われていることですが、特に重要なことはここでも「生産性が高い」ことに取り組んでもらうことです。
生産性の低い。目標につながらない、成果にもつながらないことを他人に手伝ってもらっても意味がないです。
ただ、これまでとの違いは「自分たちでできないこと」です。
自分たちができない、生産性の高いことを他人に任せるわけです。
低コストで大したことがない仕事を任せるなどという意識ではなく。目標につながる、成果につながる、重要な仕事であるため、妥当なコストで意味のある仕事をお願いするわけです。
よくコストにこだわる方もいますが、そうではなく、成果が出せるかどうかです(売上、利益が伸びるのであれば、それなりのコストを支払っても、十分に回収できるので)。
まとめ
色々と話してきましたが、まとめると「生産性を高める」。これを実現すればいいだけです。そのために必要なのは3つです。
- 自分の生産性を高める
- 仕組み化(システム化)
- 他人に協力してもらう。
自分の生産性を上げ、システム化で生産性をさらに上げ、自分たち以外の外部(他人の力)の力も生産的なものにしていく。
そうして、生産性を高めていく。それがビジネスを異常なほど強くしていきます。