うまくいかない人や企業は優先順位が間違えている
17年ほどマーケティングに関わってきて、売れない人や企業に感じる問題点の1つが。
成果が上がらないことに取り組んでいること。
シンプルです。
成果が上がることに取り組まなければまず成果は上がらない。
なので、取り組んでいることが違うわけです。
もっといえば、色々なことをやっている中で、成果が上がるものもあるのかもしれないけど、その優先順位が間違っている。
だから、うまくいかない。
優先順位というと、手帳などにつける日々「やるべきこと」なので、どこか安易に考えている人も少なくないと思いますが。たとえば、あなたが起業や独立をしていて、うまくいっていないのであれば、それは行動が間違えているし、優先順位が違うわけです。
うまくいっていないのであれば、確実にそこが違います。
『【2017年最新版】生産性を向上させる方法「3つの基本」「生産性が大幅に上がる」』の生産性の話の中でも優先順位のことを話しましたが、今回はそれと少し違う方法をご紹介します(こちらは成果特化の優先順位づけです)。
優先順位を正しく決定する。これだけで本当に世界が変わります。
あなたが成果があがっていないなら…
誤った優先順位←行動=成果がでない
という状態になっています。
こうすれば、成果が上がります…
正しい優先順位←行動=成果が上がるようになる
これで成果が上がるようになっていきます!!
「売れる商品、仕組みを築くなら、どう優先順位を考えるのか」
ここで質問です。
「あなたがこれから『売れる商品』『売れる仕組み』を築くなら、どの程度、時間がかかりますか?」
オフラインの通販でも、オンラインの通販でも構いませんが。
あなたが経験がない中で、試行錯誤の中、それらを築くなら。断言できますが、相当な時間がかかります。
僕は17年以上、マーケティングに携わり、様々な優秀な人も見てきました。
ですが、彼らであっても、売れる商品や仕組みを築けるようになるのに、まず1年や2年では難しいです。
いかに優秀な人であっても、実際に成果を上げた人に教わったり、協力してもらうなりしなければ、まず売れるようにする方法が習得できない。感覚だって身につかないわけです。
わからない人がわからない中で、暗中模索の中、ただ行動しても。「やってみなければわからない」という博打の世界から抜け出せないわけです。
ところが、既に成果を出している人や企業。特にそれらを体系化している人などに支援してもらえば、結果は変わってきます(もちろん、支援してもらう人を正しく選ぶ必要はあります)。
ここで話したいのは「成果が上がる方法」は確実にあるということです。
「やってみなければわからない」などという博打の世界ではなく、高い確率で成果を上げていく方法が、です。
……という問題をおさえた上で、次の2つに絞って、優先順位を正しくつけることで。そうすれば、成果は大きく変わります。
- 『売れる商品』を創る
- 『売れる仕組み』を創る
これについては詳細は後半にお話します。
これから話す優先順位の付け方というのは、一般に用いられているものと、かなり異なります。一言でいえば、成果を上げる。それを基準に優先順位をつけることです。
成果特化タイプの優先順位の付け方です。
『【2017年最新版】生産性を向上させる方法「3つの基本」「生産性が大幅に上がる」』で話したように、重要度と成果で見る方法もありますが、今回は成果と可能性のマトリクスで考えていきます。
成果と可能性で優先順位をつける
「成果」にこだわって優先順位をつける場合は「成果」と「可能性」の軸で考えていくことです。
優先順位はA、B、Cの3段階。
- 優先順位A:成果が上がる
- 優先順位B:可能性が高い(成果は上がっていない)
- 優先順位C:可能性がない(成果は上がっていない)
まず、最も優先順位が高いAは成果が既に上がっている(可能性が高い)ものです。
A:成果が上がる(可能性が高い)
成果を高め、生産性を上げていくには「成果が上がり、可能性が高いもの」。
それを確実に押さえて、実施していくことです。
ビジネスがうまくいかない場合、「成果が上がり、可能性が高いもの」自体が見つからない場合もあると思います。でも、その微妙な中でも、ほんのわずかな成功でいいから、「小さな成功」を見出すことです。
それを確実に積み上げていく。
「小さな成功」でも、それを1つ2つと増やし、さらにそこにフォーカスしていくことで、生産性は高くなり、成果もあがってきます。
僕が運営している商品開発実践講座では、様々な起業家の方が受講していますが。創業わずかで売上が1億に達する企業などがいくつもあり。そこでやっていることの1つもシンプルにいえば、コレです。
うまくいっていない、という状況であっても「小さな成功」はどこかにあります。
難しく考える必要はないです。
小さな成功を積み上げていく。非常にシンプルです。
B:可能性が高い(成果は上がっていない)
優先順位Bはこれまで(過去には)成果は上がっていない。
でも、可能性があると考えるものです。
具体的には、これまで成果が上がったものを応用した新たな方法とか。他のビジネスで成果が上がった方法であるとか。いずれにしても成果が上がる可能性が高いと考えるものです。
それを実施していくわけです。
うまくいかない人は優先順位Aと優先順位B。この2つがゴッチャになっているわけです。「うまくいく」ものと「うまくいくかもしれない」ものが頭の中で明確になっていない。そこを明確にするわけです。
優先順位Aの「小さな成功」を積み上げ、あらゆる面から見ていけば、「だったら、これも成功するだろう」というものが見えてきます。それがまさにコレです。
C:可能性がない(成果は上がっていない)
成果も上がっていないし、可能性も低い。そうしたものや非生産的なもの。それらは優先順位が最も低いCになります。
優先順位Cは基本的にはやらない仕事です。
「やらない仕事だったら、それを優先順位に入れる必要はないですよね」
そう考える人もいると思います。
ですが、やらないことを明確にすることはとても意味があることなのです。仕事をしていると、あれもやりたい、これもやりたいとなってしまう。そこで「でも、それは非生産的なことだから、やめよう」などと考えた時に優先順位Cに振り分けます。
たとえば、スマホをすぐに見てしまう場合などに、優先順位Cに「作業時間中にスマホを見ること」などと入れておくわけです。ここにしっかりと書いて入れておくと、カンタンにはできなくなります。
ABC。この3つの優先順位を明確にするだけで明らかに変わります。
「それくらいのことで本当に成果が上がるのか」
そう疑問に思う人もいると思いますが。
ここで質問です。
「あなたは成果が上がる優先順位Aを把握していますか?」
もし把握していなければ、成果を上げるために何をしていいか、わからないはずです。
「では、可能性が高い優先順位Bを把握していますか」
これが把握できていなければ、新たな挑戦のために何をしていいか、わからないはずです。
「最後に、可能性がない、非生産的な仕事の優先順位Cを把握していますか」
定期的にそうした仕事を把握していなければ、やってはいけない仕事が見えてこない。それでは、非生産的な仕事を数多くしているので、成果は上がらないし、生産性も低いままです。
ちなみに僕の経験から、最も重要だと考えているのは、優先順位Cです。
大抵の場合。うまくいかないビジネスでは、仕事の大半が非生産的な仕事。優先順位Cになっています。それらに大半が占められているから、高い成果が生まれないわけです。
マーケティングで絞り込むべきこと。
これまで話した優先順位A、優先順位B、優先順位C。この3つを意識するだけでも成果は上がっていきます。
ですが、その上で意識してほしいことがあります。
「売る」ことについて成果を高めたいなら、次の2つに絞り込むことです。
- 売れる商品を創ること
- 売れる仕組みを創ること
売れる商品を創る
売れる商品を創るとは、マーケティング的にいえば、PRODUCT(商品)、PRICE(価格)のことです。
ここを売れる商品にする。
(やや宣伝になりますが、売れる商品を創りたい人や企業は『商品開発実践講座』にぜひご参加ください。本当にオススメです)。
まぁ、宣伝はおいておいて、まずは「売れる商品」を創ることにフォーカスすることです。
売れる仕組みを創る
売れる仕組みを創るとは、マーケティング的にいえば、PROMOTION(販促)、PLACE(サイト、店舗、場所)のことです。
売れる商品を創る、売れる仕組みを創る。
この2つに絞り込んだ上で、先ほどの優先順位A、B、Cによって仕事を割り振け、生産性を高めていくわけです。
優先順位で注意すべきこと。
優先順位で注意すべきなのは優先順位Bです。
優先順位Bとは何だったか、覚えていますか。
「可能性が高い(成果は上がっていない)」ことです。
過去に成果が上がっていないのだけど、可能性が高いと考え、実施するものです。
博打ではないですが。それでも成功するかどうかはわからない。なので、このBについては、実際に成果が上がったかどうかをチェックすることが重要です。
成果が上がったら、優先順位Aに繰り上げればいいし。
成果が上がらないのであれば、優先順位Cにし、今後やらないことです。
まとめ
優先順位A、B、Cを用いて、PDCAを回していくことで、あなたの売れる商品、売れる仕組みは格段に優れたものになっていきます。
あなたが独立起業をしていて、うまくいかないビジネスだったとしても大丈夫です。
うまくいかないビジネス、うまくいかない企業は成果が上がらないことをやっているだけ。
その状況を認め、優先順位を適切につけ、成果が上がるものに取り組み、成果が上がらないものはやめるようにするだけで、成果は大きく変わってきます。
ビジネスの生産性が高まってくるわけです。