2種類の人々
これまで、大手やベンチャー企業、起業家の方のマーケティングの支援をさせていだいていますが。
特に起業家の方に絞っていうと、支援を求める人には2種類の人がいます。
「マーケティングを見てください」と支援を求めるのだから、「困っている人だろう……」とそう考えるかもしれませんが、実はそれだけではないです。
この2種類の人々を知ることは「成功する」「成果を上げる」きっかけになると思うので、今回はその話をしますね。
うまくいっている人とうまくいっていない人
まず多いのは。
既に「成功」しているといえるほど、うまくいっているのに、さらにうまくいきたいと考える人々。これは多いです。
売上や利益が上がっているので「余裕がある」というのもあるのだけど。
それ以前に彼ら彼女らの考え方に違いがあります。
自分や自社の力だけでなく、外部の力を有効に利用して、さらに大きくしようとする。逆にいうと、そうした外部の力を有効に使う考え方だからこそ、大きく成功してきたとも言えます。
もう一方は現在がうまくいっていないので、困っている。だから、支援してほしいという人々。こちらも多いです。
対応は全く違う
ただ、うまくっている人とうまくいっていない人。
この2つの対応すべきポイントは全く違います。
ここはどちらの人が素晴らしいとか、素晴らしくないとかはありませんが。
対応させていただいて、強く感じることは……。
同じものを提供していてはうまくいかないってことです。
根本的な理由
根本的な理由は「思考」「行動」「習慣」にあります。
原因と結果ではありませんが。
うまくいっている人は「うまくいく思考、行動、習慣」をもっています。支援する時はそれらを深く正確に見出し、強固にし、顧客に伝わりやすくしていきます。
その上で、彼ら起業家が持っていない「必要なこと」を加えていく。他の多くで成功した方法など、成果がかなりの確率で見込める方法を、です。
すると、目に見えて、成果が変わり始めます。
創業してわずかの間に、年商1億に達したり。年商1億だったのが、3億になったりしていきます。
彼ら自身もこちらから提供する情報などを比較的素直に受け入れます。
考えてみると、これは当然のことで。彼らはどこかに成功した思考や行動、習慣をもっています。
たとえ、新たなアイデアでも、彼らのもつ成功した思考、行動(経験)、習慣などと結びつけ、「以前、同じようなことがあった」と結びつけて理解し、素直にそれを受け入れる。使えるものは使う、という感じでそれらを用いていくわけです。
うまくいかない人のポイントは違います
ところがうまくいかない人は違う。彼らはうまくいかない思考、行動、習慣をもっています。
1つだけではなく、時にはいくつもの、うまくいかない思考、行動、習慣が複雑に絡み合っている場合もあります。
少し厳しい言い方をすれば、彼らの思考、行動、習慣が間違っていて、ひいては彼ら自身が間違っている。だから、うまくいかないわけです。
素直な人が成功するといわれる理由
「素直な人が成功する」と言われているのはこれが理由です。
うまくいかない人が自己流でやり続けても、うまくいかない思考、行動、習慣をもっている。それが延々と続いてしまうわけです。
なので、まず、自分が「間違えている」ということに気づかなければならない。
うまくいっていないのだから、「間違えている」と素直に考えるわけです。
そして、素直に成果が出ない「間違い」を認め、素直に成果が出る「モノ」を認める。成果が出るものなら、素直に取り入れるわけです。
ただ、この単純なことが通常はうまくいかない。
うまくいかない人はまず自分が間違っているとは認めない。うまくいかない思考、行動、習慣をもっていても、その状況を素直に受け入れない。自分の間違いを認めず、自分流の考え方に結局、戻り、何1つ変わらないわけです。
なので、まずは自分の間違いに気づくこと。そして信頼できる情報や信頼できる方法。何より、信頼できる人がいたら、自分の間違っている思考や習慣は取っ払い、それにかけてみるのも1つです。
もちろん、誰かを盲目的に信じることはあまり良くはないと思うし、信頼できる人を見つけることも難しいとは思うのだけど。それでも、自分の習慣を変えることは難しいし。うまくいかない人が自分のうまくいかない習慣を変えるのは難しいからこそ、それらに勝負をかけるのも1つだと思います。
松下幸之助が語る「成功の要」
松下幸之助は「素直な心」が成功の要と考えて、次のように語っていました。
「うまくいかんというのは、とらわれるからや。素直でないからや。だとすれば、素直でないといかん、と。素直な心こそが人間を幸せにし、また人類に繁栄と平和と幸福をもたらすものであると、わしはそう考えたんや」
素直になることです。
自分のことはもちろんですが、変に強がったり、変に逃げようとしたりせず、自分やこの世界を素直に見ることです。