売れる商品を創る時に陥る問題
昨日は商品開発実践講座の第3回の方を対応していた。
売れる商品を創る講座なのだけど。この講座に参加する人たちが時々陥るケースがある。昨日の方もまさにそのケースに陥っていた。
「アレもつけたい。コレもつけたい」と新たな商品に付け加えたいものが増えていく。欲張ってしまう。
売れないことへの不安からそのような気持ちになる人もいる。顧客のあらゆるニーズに対応しないと怖い、そんな不安な感情からアレもコレもつけたくなってしまう。防御している感じだ。
「そんな状況には陥らない」
そうあなたは考えるかもしれないけど、これは誰もが陥ってしまうことで。気をつけていても、僕にだってある。次々とやりたいことが頭の中に浮かんでくる。
ただ、これは非常に大きな問題を招く。
混乱が生まれてくる、わからなくなってくる…
それらは混乱を招く。
あなたが起業家であれば、当然だけど、大手ではない。資金にも時間にも労力などにも制約があり、全てに対応していくことはできない。
グッと絞る必要がある。
そんな状況で商品をいかに創っていくのかをここから話していきたい。
どうしていいか、わからない混乱から脱する
商品だけでなく事業そのものもそうだけど、数多くのことが頭に浮かび、混乱した状態は「どうしていいか、わからない」状況に陥ってしまう。
これが非常に大きな問題なのは、その本人は「方法を知らないわけではない」と考えていること。頭の中に思いつく方法は多すぎるほどある。ただ致命傷なのは、実はその1つひとつを信じられるレベルにはないので、1つに集中することもできず、それら多くの中で混乱してしまっている状態にあるということだ。
結構、この類の人は多い。
こういう人たちは混乱している状況には気づかず。しかも、誰かから何かアイデアや方法を聞くと、「それは知っています」などと答える。でも実際には混乱しているから、何も進まず、実行もできず、知っているうちには入らない。
あなたもそうかもしれない。
色々と知っているのに、うまくいっていない時は「どうしたらいいか、わからない」状況に陥ってしまっている可能性が高い。しかも、毎日、真剣にやっているのに、前に進んでいない感覚は、冷静な判断ができない状況になってしまう。
ここでやってしまいがちなのが「優先順位」というヤツで(優先順位をつけるだけ、つけない人よりははるかに良いのだけど)。多くのことを優先順位づけして、優先度の高いものから対処していこうとする。でも、これでは不十分なのだ。
売れる商品を創るために必要なこと
では、どうすればいいのか。
(顧客を分析するなどはもちろん押さえた上で)最も必要なことをお話すると、次のことだ。
商品、サービスの「核」
いいかえると、「芯」から取り掛かることだ。
たとえば、ラーメン屋であれば必要なものはいくらでもある。
- 調理台や冷蔵庫などの設備
- 調理機器
- 食器
- 冷暖房の設備
- 照明設備
- 箸や箸袋
- 客席用の調味料
- 会計用伝票
- レジ
- 電卓……など
必要なものをあげれば、キリがない。
でも、実際にこれがなければダメというのは「ラーメン」そのものだ。
様々なラーメンを提供するとしても、看板といえる「ラーメン」から始めるということ。
ラーメン屋がラーメン屋であるためには最低限、ラーメンがないとはじまらない。それこそが核であり、芯。もう省きようがない、究極のもの。
間違ってはいけないのは、優先順位で終わりではないってこと。
必要なものを選び、優先順位の高いもの順に着手していく。それはそれで必要なのだけど、それ以前に核を明確にして、その核を売れるものにすることだ。
核が売れる状態になっていないのに、「いい食器だったよ。あのラーメン屋は」とはならない。
何らかのサービスを提供しているのであれば、さまざまなサービスを提供する中で、先ほどの「ラーメン」といえるものは何かってこと。
顧客の問題を解決するものは何かってことだ。
そのためにはあなたの商品、サービスの核を明確にすること。そして、それを売れる核にするということだ。
売れる商品を創る以前に、売れる核を創ることが重要なのだ。
売れる商品を創る以前に、売れる核を創る
これは非常に重要なので、ぜひ押さえてほしい。
あなたへの質問
売れる商品、サービスを創るためにも次の質問に答えてほしい。
- あなたは核を意識しているだろうか。
- その核は売れる核になっているだろうか。