仕事で重要なことは何ですか
商品開発実践講座の説明会には、色々な人が来ます。ビジネスがうまくいっていて、さらに大きくしたい方もいれば、その逆もいます。すると、うまくいっていない人たちからは「どうやったら、うまくいくのか」「何をすればいいか」と聞かれるわけです。
で、こんな質問も多いです。
「仕事でとても重要なことは何ですか?」
先日もそう質問されました。その時に答えたことなのですが、これは起業や独立。企業を経営している人たちはもちろん、会社員の方にも必要なことだと思うので、ご紹介します。
「顧客と最高の関係」を創る方法です。
……と、その前に
会社員の人にも役立つ理由の1つとして。少し自慢みたいに聞こえて、イヤかもしれませんが 笑。僕は会社員時代。最短で出世していたりしたのですが。それも実はこれからお話することが大きな要因になっています。会社を辞めて、約10年ビジネスを続けてこれた理由にももちろんこの要因があります。
聞けば「当たり前だろ」ということかしれないけど。大抵の人が本気でこれに本気で取り組んでいない。
お金ではないのか…
こんな話をすると、
「仕事で重要なことはお金を稼ぐ能力です」
などと言う人もいると思う。
もちろん、これも大切。
僕は「お金じゃないんです」などという綺麗ごとは言わない。お金がなければ、ビジネスを継続していくことはできないので、お金を稼ぐ、売上を上げるために仕事をする面は間違いなくあるので、お金はとても重要です。これは間違いないです。
ただ、「売れる」。特に売れ続けるためには、仕事を超えることが必要になってきます。
顧客との関係で仕事を超えろ
「顧客との関係」で仕事を超えることです。
もちろん、仕事はお金を稼ぐことだから、お金をいただく関係になりがちです。売り手と買い手の関係です。ところが、その関係のままでは継続的に売上を上げることは難しいです。じゃあ、どうすればいいのか。
重要なのは、「相思相愛」の関係です(変な意味じゃないですよ)。
で、そのためにはあなたが売り手であれば、買い手、つまり、顧客のことを「好きになること」です。会社員の場合は上司のことを「好きになること」でもあります。
好きになる能力って、測定できるものではないので、余計にわかりづらいのですが。これは非常に大切なことです。
今、僕は顧問契約をいただいて、企業のマーケティングの支援をしているのですが。その継続期間は通常のコンサルの方よりもはるかに長いです。
仕事で関わっている人たちも、10年以上続いている方が非常に多いし。
それができるようになった発端は実は会社員時代にあって、10年ほど顧客の立場にいたからなんですよね。ある企業のマーケティング部の責任者、発注者、決裁権限をもっていた人間として、非常に多くの営業マンを対応していた時に、ある意味では悟ったんです。
その時に感じたのは、圧倒的に優れた提案なんてものは、通常は出てこないんですよね。
どこか、不十分だったり、足りなかったりする。
それに何かがうまくいくと、他の企業もその何かをやりだすので、結局、似たり寄ったりの提案になってくる。
そうなると、営業マンの人間性や関係性が非常に重要になってくるわけです。
「この人、マジメにやってくれるな」とか、です。
ただ、それ以上にうまくいくのが「相思相愛」の関係です。
でもお客もバカではないので、毎日毎日、多くの営業マンを受けていると、一瞬でその人がどんな人なのか、本気で自分たちのことが好きなのかはわかってきます。
なので、騙してやる、と思っても無理だし。
「御社のために」とか「あなたのために」と言われても、そうは感じられないわけです。
でも、こちらを「好き」だと本気で思ってくれた気持ちの人には、こちらも情がわくし、信頼ももてるわけです。
こちらのことを「好き」だから、誰よりも早くメッセージやメールを返信してきたり、楽しみなので、早めに来ました、などと全てから「好き」だということが伝わってくるわけです。そのうちにこちらも相手のことが好きになり、非常に強固な相思相愛な関係になります(変な意味じゃないですよ)。
実際、そういう営業の方の時は、その方の結婚式、披露宴に出席したり、主賓の挨拶をさせていただいたりもしています。
人間関係の延長
仕事とはいっても、人間関係の延長。
相手のことを好きで大切にしている人は、好かれるし、大切にされる。
でも、相手のことが嫌いで失礼なことをしている人は、嫌われるし、不要とされる。
すごいシンプルなんですよね。
なので、ビジネスをする人は誰でも、相手を「好きになる」力が非常に重要です。
ただ、好きになることといっても、無理に好きになるのとは違います。意気込んだり、仕事だから、と思っても無理だからです。そうではなく、まず自分が好きだと本気で思える、相手のプラス面を探ることです。
言葉は悪いですが、人間なんて、ダメなところは必ずあります。
僕にもだらしない面はあるし、完璧な人間なんていない。
完璧だとしたら、その完璧さが欠点かもしれないし。
なので、まずは自分が(相手のことを)好きになれる、楽しめる能力を高めることです。そのためにはフォーカスする力です。あなたのフォーカスを相手の悪いところにフォーカスするクセがついている人は、そのクセを治すことです。
相手の良い面にフォーカスすることです。
そうして、好きになることができれば、その相手に対する対応の全てが変わってきます。
メール一通、メッセージ1つ、対応1つ。
その対応1つひとつが「仕事だから」という人たちとは明らかに変わってきます。
楽しい人間関係の中で仕事ができるようになるし、売上も上がるようになるし、仕事の全てが変わってきます。仕事がうまくいっていない人はまず自分のお客さま一人ひとりのことを好きになってみることです。