ビジネスがうまくいかないという人に
「ビジネスが全くうまくいきません」
そのような人が相談にに来ると、僕は必ず
「あなたのビジネスや商品をお客さまはどう思っていますか?」
そう質問します。
あなた自身でいえば、あなたのビジネスに対し、様々な想いがあると思う。
「情熱」はもちろん、失敗に対する「不安」などもあるかもしれない。
なので、どうしたって、自分のビジネスに対し、自分でひたすら考えてしまう。
「どうしたら、うまくいくのか……」
でも、それは間違いだ。
そのように自分で頭の中で考えていても「ビジネスをどうしていけばいいのか」という正解や結論には辿りつけない。
あなた自身が考えているのではなく、あなた以外に目を向けることだ。
今回はそのことについて、話していきたい。
ビジネスがうまくいかない時にまずやるべきコト
成功確率が高いビジネスでもうまくいかない。
まず、大切なことを初めにお話したい。
僕はマーケティングに17年以上、携わってきたけど。たとえ成功確率が高いビジネスであっても、最初からすんなりうまくいくことはない。
一度の失敗もなく、一度の改善もなく、初めから一気にうまくいくというのはまずない。
なので、ここは押さえておいてほしいのだけど……
いかなるビジネスでも最初はうまくいかず、暗中模索の中、進んでいくことになる
これは絶対に押さえておくべきことで、失敗は確実に起こる。
なので、それを改善していくことが重要になってくる。
はじめは、改善していけば、うまくいくのか、そうではないかを見極めるのは大変だと思うけど、いずれにしても、まず改善が必要となる。
改善をしないでいると…
そこで改善しないでいると、当然だけど、失敗が続くことになる。
失敗に失敗を重ねていくと、混乱してしまう人も少なくない。特に起業・独立はそう。
そうして、最初は慎重にやっていたのに、次第にバクチのようなビジネスになっていくケースもある。
少し失敗すると次のビジネスに手を出し、また少し失敗すると、次のビジネスに手を出す。そうして、何もかもがうまくいかなくなる。
「コレが当たるはず」「アレが当たるはず」
結局、一つも当たらないまま、うまく行かなくなっていく。
もし、今、読んでいるあなたがこのような状況だったら、ここで立ち止まって、次のことを読んでほしい。
顧客の中に「答え」がある
ここから、その解決策を伝えると、まずは次のことを意識することだ。
答えは顧客の中にある。
もし、あなたが失敗している状況だとしたら、あなたの頭の中で考えていることがどこかが間違っている可能性がある。原因はあなたの思考や行動にあるのだから。
なので、その間違いの原因でもある、自分の頭で考えるのではなく、顧客に目を向けることだ。
考えてほしい。
あなたの商品を「買う」と決断し、買う「お金」を持ち、買う「行動」をとるのも顧客。
あなたではない。あなたが(あなたの)商品を「買う」と決断するわけではないし、それを買う「お金」をもち、支払うわけではないのだから。
だからこそ「顧客」から逆算して考えていくことが重要になってくる。
Amazonの創業者ジェフ・ベゾスが大切にしているのがまさに顧客。
彼はこう語っている。
「アマゾンには原動力となる3つの考え方があります。ひとつは『常に顧客中心に考える』こと。ふたつ目は『発明を続ける』こと。3つ目は『長期的な視野で考える』ことです。この経営哲学は10年後も変わりません。将来どのようなビジネスをやっていくかを話すのは難しいですが、アマゾンはこの3つに基づいた企業であると自信を持って言えます」
ジェフ・ベゾス
引用:ジェフ・ベゾス:モチベーションの上がる言葉61選『MOTIV』
ジェフ・ベゾスが語る、Amazonの最初の考え方こそ、『常に顧客中心に考える』ということ。顧客から考えることが非常に重要なのだ。
顧客の中にたくさんのヒントがある
顧客にたくさんのヒントがある。
実際に顧客を見ていくと、簡単に「回答はコレだ」というようなモノが見つかることだってあるし。顧客が求めていることが顧客の声から容易にわかるにも関わらず、対応もしていないことだってある。
まず、ここを徹底していく。それだけでチャンスにつながる可能性が高まってくる。
「顧客調査は意味がない」という声や考え
「顧客調査は意味がない」
そういう風にいう人もいる。
でも、長い間、マーケティングに取り組んできた経験でいうと、十分すぎるくらいの意味がある。大抵のケースで、顧客調査や分析の方法が間違っていて、答えを導けないだけだ(商品開発の時でさえ、それに適した調査方法や分析方法はあるし、効果はあるのだから)。
商品を買うのはあなたの顧客
それに、色々と考えてしまいそうになったら、基本に戻ることだ。
先ほど、説明したとおり、
あなたの商品を「買う」と決断し、買う「お金」を持ち、買う「行動」をとるのも顧客。
商品を買うのはあなたの顧客だ。
だからこそ、顧客の中に答えがあることを信じることだ。そうして、顧客を見る方法はいくつもあるけれど、まずは顧客について、次のことを押さえてほしい。
- 誰が顧客なのか?
- 顧客は何を求めているのか?
- 顧客は何に不満を感じているのか?
調査も疎かにせず、しっかりと対応してみてほしい。
そこに売上を上げるヒントが必ずある。
僕自身、常に大事にしてきた基本。
顧客調査をし、顧客の反応を徹底的に見ていく。そこに道が必ずある。
まとめ
- 答えは顧客の中にある。
- あなたの商品を「買う」と決断し、買う「お金」を持ち、買う「行動」をとるのも顧客。
- 顧客調査をし、顧客の反応を徹底的に見ていく。そこに道がある。
あなたへの質問
- あなたはビジネスがうまくいかない時、自分の頭の中だけで考え、悩んでいないだろうか
- 顧客の中に答えがあると考えているだろうか
- 顧客は誰だろうか。顧客は何を求め、何に不安を感じているのだろうか