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売り込みが怖いという本音
本日の午後は都内で、商品開発実践講座の説明会を行っていた。
……少し休憩をとったところで、2件ほど僕のiPhoneにメッセージが入っていた。
1件はデータの件。分析が必要な件で。重要なことだったのですぐに返事をさせていただいた。
もう1件は質問だった。
「◯◯(非常に有名企業)へ提案をしたいのですが、橋本さんは(その企業の)本部の方を知っていますか?」
◯◯には以前は知っている人がいて、それについてどこかで話したのかな、そう思いながら、返事をした。
「……以前は知っている人がいましたが、今はいませんね」
そう回答すると、相手からはやや躊躇した様子の返事が来た。
これはその方だけではないのだけど。セールスする先が大手や有名企業だと躊躇してしまうことがある。
「大手や有名企業には相手にされないんじゃないか」と。
中には大手や有名企業だと非常に多くの売り込みがあって、それを断るのが仕事なので、なかなか話を聞いてもらえない、と最初から諦めてしまう人もいる。
さて、それは真実なのだろうか。
今回は「大手、有名企業への売込み」について、お話します。
顧客側の本音は何か
色々なところで話すのですが、僕は以前10年ほど、某大手金融グループのマーケティング部の管理職をやっていて、膨大な売込みを受けていた。
その時の経験でいえば、多くの企業、営業マンから非常に多くの売込みを受けているので、売込み自体はもちろんイヤなことだといえる。
でも全てを拒否しているか、というとそうではなく、本当に「優れた商品、サービス」については、常に欲している。
マーケティング部の責任者であれば、常に売上や利益目標があるし、それを達成するために常に精神的に追い詰められている。だから、優れた広告やサービスを常に欲しているし。
バイヤーなどであっても同じ。売れる商品を常に欲している。それが自分たちの評価になるのだから。
つまり、あなたが売込みを恐れているなら、強く意識しなければならないのは、このたった1つのこと。
「優れた商品であれば、受け入れてもらえる」
とてもシンプルなことだけど、僕自身、この考えに幾度も救われた。
これは自分自身が10年間経験してきて、達した考えで。だからこそ、確信している。僕自身が大手や有名企業に提案する時に躊躇することがあっても、この考えでその不安感を乗り越えてきた。
顧問先(支援先)についてもです。
直近の話をすると、創業したばかりの企業を支援しているのだけど、そこはある優れた食品(商品)を扱っている。手に入りづらい優れた商品を。
その商品を用意したことによって、次から次へと問合せが入り、今では次から次へと大手企業とも取引がスタートしている。
これはその企業だけではない。他でも同様の事例がある。企業は常に優れた商品、サービスを欲している。
不安から脱することだ
必要以上に不安になる必要はない。優れた商品であれば、受け入れてもらえる。自信をもって、提案することだ。
そのためにはどうすればいいのか
そのために何をすればいいのか。
『商品開発実践講座』を受講して、優れた商品を用意するのもいいし(ただ、現在は募集していません)。
また、目の前のことでやれることとしては、あなた自身が自分が扱っている商品のことを優れた商品、サービスだと思えるレベルにすること。
リアルの営業であれば、提案自体や提案書を優れたものとすればいいし、WEBで展開しているのであれば、その商品ページなどを優れたものとする。
まずは自分自身が「優れた商品」と考えられるレベルにすることだ。
あなたへの質問
さて、最後にあなたへの質問だ。
- あなたは大手企業や有名企業には自分たちの商品、サービスは受け入れてもらえないと考えているだろうか。
- (受け入れてもらえないと考えているなら)それを自分たちが優れた商品、優れたサービスと考えられるようにするためには何ができるだろうか?
優れた商品、サービスであれば、相手が大手であれ、有名であれ、不安になる必要はない。そんな不安は吹き飛ばしてしまえばいい。