Twitterで話題の話
Twitterで『約束の時間を守る人と守らない人』の対称的なケースを漫画にしたものが話題になっていた。それが次のもの。
約束の時間に間に合う人と間に合わない人 pic.twitter.com/GibV9HZ1aO
— プリンアラモード (@Purin_a_La_Mode) 2018年1月15日
まあ、たしかにこんな感じだろう。
「約束の時間を守らない人はダメ」っていうのは多くの人がもつ共通の認識だと思うけど、今回は仕事の場(特にBtoB)で「実際にどの程度ダメなのか」「どう思われるのか」について、話していきたい。
僕は決裁権者だった
その前に僕について、少し触れると。
現在は企業に対するマーケティングの支援などをしているのだけど、独立前の会社員時代は某企業のマーケティング部の管理職をしていた。
広告などの予算が相当規模ある企業で。毎日のように多くの企業、営業マン、専門家の人たちが売り込みに来ていた。
では、本題に入っていきたい。
約束の時間を守らない人は企業担当者にどう思われているのか
約束の時間を守らない人というのは確かに存在する。
でも顧客である企業の担当者は面倒なので、1つひとつ注意したりはしない。
「遅刻は勘弁してください」くらいは言うかもしれないけど。
そんな基本的なことで叱ったり注意したりするのが面倒なのだ。
なので、(時間を守らない人は)全く叱られない場合もある。
でも、これは気にしていないとか、そういう話ではない。その実態は次のとおりだ。
最下位10%に入る
先ほど話したとおり、「遅刻する」人はいる。
でもその割合は10%以下。自分の感覚だと、5%くらいか。もっと少ないか。なので、約束の時間を守らないと、その段階で底辺の10%以下のところに入ってしまう。
逆にいうと、一度も遅刻しない人がかなりの割合でいる。
そうはいっても「遅刻しても関係ない。仕事と遅刻は別だから」という人もいると思うけど、それは何らかの特別な関係(つながり)があったり、よほど魅力的な企業(事業)。
たとえば、Googleのような企業であるならまだしも、通常の企業であれば、約束の時間に遅れた段階で厳しい状況に陥る。
発注前段階ではなおさら目立つ
これは実際に決裁権者などを経験すれば実感するのだけど。
発注前の段階は、大抵の企業が「うちの商品はここが優れています」「あそこが優れています」などと、次から次へと良いことばかりを言ってくる。
つまり、発注前段階は比較的良い話しか聞かない。そこで悪い話がゴロゴロと出てくるのであれば、発注はしないのだし。
そうした状況の中で「遅刻」ではもはや、そこを選択する理由がない。
時間に遅れることは仕事がダメだということ
約束の時間に遅れる人や企業の場合、その後、提供される商品やサービスについても不安が生じる。
たとえば、システム開発のような大きな案件を任せるのだとしたら。
「約束のスケジュールどおりにはいかないだろう」と不安になる。
社員が時間どおりに訪問することさえできない企業が、システム開発をスケジュールどおりに進めていくなどまずできないと考えてしまう。
初歩的なことができないのに、難易度が高いことはできないだろう、と。
と以上なのだけど。
これは僕だけではなく、多くのBtoB企業の担当者(発注者)が考えていること。
実は僕は決裁権者での経験が非常に長かったことから、BtoBの顧客(決裁権者)が営業マンや売り込みに対し、何を考えているのか、どうすれば買う(売れる)のかということを企業に研修することもあり、そのためにBtoBの顧客(決裁権者)に調査をすることがある。
すると、全てが同じ意見で。
「そんな初歩的なことができないところには任せられない」
という意見。
先ほども話したとおり、例外としては世界的企業であるとか、他に代わりがいないような専門家であるとか、そういう類のものであれば、「仕方がない。そういう人だから」などと我慢することはあるだろうけど、それは本当に例外的な話で、基本は致命的なもの。
時間には遅れないようにする。
それを破ることは本当に致命的なことだと思う。
まとめ
- BtoBの場合、時間に遅れることは最下位10%に入るということ
- 発注前段階ではなおさら目立つ
- 時間に遅れることは仕事がダメだということ
あなたへの質問
- あなたは遅刻していないだろうか。時間に遅れるくらい、大したことがないと考えていないだろうか。
追伸
ベンチャー系は比較的、「遅刻が多い」と言われているけど。
当時、対応していただいたサイバーエージェント社の社員(担当者)、オプト社の社員はほぼ5分前には来ていた。そういう基本的なことも押さえていたからこそ、あれだけ成長したのだと思う。