今回は成果がつぎつぎに生まれる時間術の話です。
「何年もやっているのに、まったく自分のビジネスは成長しない……」
「毎日、大したことができないまま、時間が過ぎ去っていく」
などと悩んでいる人は確実にチェックしてください。主に独立、起業家向けの話ですが、会社員の人にも活かせると思います。
成功する起業家と成功しない起業家の「時間」の違い
成功する起業家の時間と成功しない起業家の時間。
同じ時間であっても、天と地ほどの違いがあります。
僕が支援する起業家の中には、わずか数年で年商10億に達し、上場を狙う起業家もいるし、そこまででなくとも創業初年度で年商1億を超える方もいる。
一方で「うまくいかないです」と相談に来る起業家の方もいる。彼ら彼女らの中には何年経っても、ほとんど売上がなく、最終的には起業を諦めないといけない、という状況に追い込まれている人もいる。
もちろん、本人が目指す目標の違いはある。
上場したい。大きな企業を創っていきたい、という人がいる一方で、小規模でいいから、自分の目指す仕事を実現したい、という人もいる。なので、一概に規模云々ではないし、年商云々でもない。
でも、細かいことを抜きに、ざっくりと見ると。成功する起業家の時間と成功しない起業家の時間には大きな違いがあるわけです。
成功する起業家の一言
顧問をさせていただいている、成功する起業家の方に「うまくいかなくて、苦しんでいる起業家の方もいるんですよ」とお話すると……、
「きちんとやれば、うまくいかないなんてことはないはずなので、何をしているんですかね。本気でやっていないんですかね」
と彼は答えていました。きっとうまくいかないことが信じられないわけです。
ただ、うまくいかない起業家の方の弁解をするわけではないのだけど。
彼らはマジメに取り組んでいる。朝から晩まで仕事をしている。それでもうまくいかない。彼らからしてみれば、本気でやっているけど、うまくいかない。そんな状況にあるわけです。
成果が上がらない問題
ただ、問題なのは、(時間はかけているのに)成果が生まれない。重要なことが実現していない。時間効率が極めて悪いわけです。
たとえば、1年という時間を費やしても、ほとんど売上が上がらないし。進歩もない。でも「いつかはうまくいくはず」などと考えて、貯金が減っていく中、マジメにやっていたりする。
そういう人は誰かに相談すればいいのだけど、ギリギリまで「まだ頑張ろう」などと誰にも頼らずにやっているので、悲惨な状況に陥っていく(誰かに協力を求めた方がいいです。1人で何でもできるわけではないので)。
では、そんな人たちのために『成果がつぎつぎに生まれる最速最大の時間管理術』をご紹介します。
雪の玉
雪の玉がころがっていくうちに大きくなっていく(雪だるまを作る時にやりますよね)。
雪がゴロゴロころがって、徐々に大きくなっていく。それをイメージしてほしいのだけど。あれこそが成功する起業家のパターン。
最初は小さいけど、それが着実に大きくなっていく。それが重要なわけです。
最速最大の時間管理術『雪ゴロゴロ』と名づけても良かったくらいです 笑
ちなみに、今回の話は「生産性」の話でもあるのだけど。
生産性については、他者の力を使うなど、生産性の全体像の話は『【2017年最新版】生産性を向上させる方法「3つの基本」「生産性が大幅に上がる」』で。
さらに優先順位の付け方については『優先順位をつけるだけで売れるようになる!成果が上がる基本ステップ』で紹介しているので、そちらもチェックしてほしい。
今回はむしろ、「自分自身の生産性」。時間管理術に絞って、ご紹介していきます。
うまくいかない人の時間の使い方
独立起業などで、成果が上がらない人は成果が上がる重要なことに時間を使っていない。
シンプルなのだけど、それが大きな問題点の1つ。
ただ漠然と日々の時間を意味のないことに費やしている。
「成果が上がる重要なこと」って何か。
しっかりと自分たちのビジネスを見ていけば、確実にあります。たとえば、成果が上がるコピー、それを用いた広告。さらにプロモーション。そうしたものが明確になっていれば、それを拡大することに時間と労力を費やしていくわけです。
僕が支援している、創業初年度から成長を遂げている起業家の方はこう話したりします(彼はある県で成功する起業家として、講演などもしている)。
「●●をすれば、売上が●●ほど伸びるので、それを1つひとつ増やしていくことを優先させたいと考えています」
……と、うまくいく起業家は彼だけではないけど、このように具体的に見えている(●●がイメージがわきづらいと思いますが、実際はかなり具体的)。
だから、その見えている具体的なモノを着実に実施していくだけで、成果が上がっていくわけです。
成果がつぎつぎに生まれる時間管理4つの技術
成果が上がらない人から成果が上がる人に変わるには、次の4つが重要になってきます。
- 目標(ゴール)をもつ
- 日々、成果を生む
- 中ゴール(積み上げた目標)
- 1日の終わり
目標(ゴール)をもつこと。
まず、目標を設定することです。
まず、仕事を成果が上がる仕事と、成果が上がりそうな(可能性が高い)仕事に分けて、考えていくことが重要です。
そして前者の「成果が上がる仕事(既に過去に成果が上がったことがある仕事)」をできるだけ積み上げ、目標を設定していくことです。
あなたがうまくいっていないのであれば、「目標は立てたけど、うまくいかないんじゃないか……」と悩んでしまうこともあると思います。
でも、目標自体を信じられないと、行動なんてできないですよね。結局、うまくいかないわけです。
だからこそ、過去に成果が上がったことを最大限積み上げることが重要です。そうした悲観的な気持ちを打ち消すことができます。
「過去にうまくっていることを積み上げてる。うまくいっていることだ。うまくいかないわけないじゃないか」と思えるくらいにです。
もちろん、過去に成果が上がったことだけで目標を設定できないこともあると思いますが、最大限、過去に成果が上がったことで積み上げ、その後、(過去に成果は上がっていないけど)可能性が高いことで目標を設定することです。
仮に「過去に成果が上がったことなどない」という状況であっても「小さな成功」はどこかにあります。難しく考える必要はないです。
詳細は『優先順位をつけるだけで売れるようになる!成果が上がる基本ステップ』で紹介しているので、そちらもあとでチェックしてほしい。
日々、成果を生む
ここまで来ると、目標は可能性が高いことで積み上げられています。
なので、やることはシンプルです。それらを実現するために日々やることをやる。ただ、それだけです。日々、成果が上がる、可能性が高いことを積み上げていくだけです。
ただ、1点。自分に投げかける質問を変えてほしいのです。
よくあるダメな質問は1日のはじめに「今日、やるべきことは何か?」とか「今日、やりたいことは何か?」と考えてしまうことです。
そうではなく、次の質問に変えてください。
「今日、手に入れる成果は何か」
求めるのは成果。行動ではない。
成果を手に入れるようにしていくわけです。日々、成果を手に入れる(実現していく)。
日々、成果を実現していく毎日が積み重なり、一貫性が生まれれば、目標に向かって力強く前進していくことになります。
中ゴール(積み上げた目標)
毎日、成果を生み出していけば、スピードに乗っていきます。
物事が次々に実現するようになる。それだけでも自身の生産性は高まりますが。さらに生産性を高める方法があります。
それは日々の成果を積み上げてできる「中ゴール(中程度のゴール/中目標)」を設定すること。
特にお客さまに提供できるものが良いです。
僕が支援している企業にはセミナーなどを実施している企業もありますが。そのケースでいえば、日々取り組んでいる仕事を積み上げ、1ヶ月後に1つのセミナーを作り上げよう、などということもできるわけです。
1ヶ月後にそうした目標があれば、長期的な最終ゴール(大ゴール)だけでなく、目の前の中ゴールのためにも成果を生み出そうという力が働くわけです。
1日の終わり
この1日の終わりが重要です。
1日1日を次の日に活かすようにするため、やってほしいことが2つあります。
- 評価する
- 明日の成果を決める
「評価する」
まず評価です。
- 今日、1日具体的に手に入れた成果は何か。
- うまくいったことは何か。その理由は何か。
- うまくいかなかったことは何か。その理由は何か。
それらを考え、1日1日を次の日に活かすわけです。
そうなれば、毎日毎日があなたを成長させます。1年365日経てば、365日分成長していきます。
1日に5分から10分程度。それだけの時間であなたのビジネスが大きく変わります。
「明日の成果を決める」
さらに明日、手にする成果を決めることです。
「明日、手に入れる成果は何か」
そう自分に質問することです。
手に入れる成果を決める際は、今日うまくいったことを反映させ、うまくいかなかったことも反映させてください。
たとえば、仕事中にネットを見すぎて、成果を生み出せなかったのであれば、明日はネットを見ないようにするわけです。
重要なのは「慣性の法則」。
「静止している物体はいつまでも静止し続ける」
「運動している物体はいつまでも等速直線運動を続ける」
ざっくりいえば、止まっているものは止まり続けるし、動いているものは動き続けます。
なので、自分を動かし続けることです。そこに、成果が生まれてくれば、さらに成果を生み出したくなり、加速度的にスピードが高まっていきます。
スティーブ・ジョブズはこう語っていました。
「夜眠るとき、我々は素晴らしいことをしたと言えること、それが重要だ」
まとめ
今回、ご紹介したのは次の4つです。
あなたの1日1日が成果を生み、素晴らしいことをしたと言えれば、ぐっすりと眠りにつくことだってできるわけです。
そして、活力の溢れた、気持ちの良い毎日を送ることができます。
雪の玉のようにゴロゴロと加速度的に重要なことを成し遂げ行き、成果を生み出す毎日にしていく。そうして、あなたの仕事も人生も大きく変わってきます!